本日も引き続き、14年度入社メンバーの制作部研修の様子をお届けになります～。
昨日は「磨き」「洗浄」を行った所まででした。
そしてそして、いよいよ彩色――…の前にまだまだ下準備！
キャストをレジンウォッシュに数分漬け置き油分を落とす。
塗料の食いつきを良くするためメタルプライマーをエアブラシで吹き付ける。
ようやく色を入れられる状態になりました！！
しかし私はまだ彩色を人に教えられるレベルじゃ…と思い、
部内フィニッシャーの野口さんをゲスト講師に招きました。
髪の毛のようなグラデーションがかかったところは狙ってエアブラシを吹くのが難しいですが、
肌の塗装もまた非常に繊細です。
グッスマではキャストの白地を活かした肌の塗装をしているので、
塗り重ねすぎると濃い肌になってしまうし、均一に塗らないとムラが目立ちます。
エアブラシ初心者にして、いきなりの高難易度だったかと思います…。
次は面相（顔）の工程！
普段ねんどろいどやねんどろいどぷちの目は、筆で描いたり、
データを作ってデカール用紙にプリントし、それを貼ったりしています。
今回はデカールの目！
ここは入社から１年ずっと面相（顔）を主に担当してきた私の見せ場。
ねんどろいど赤城 発売中！よろしくお願いします！
という宣伝も挟んだところで…いやはや普段やっていることだけに気合いが入ります！
デカールだから貼るだけでおしまい…なんて甘くないです。
１％ずつサイズが違うものを貼って、ぴったりのものをみつけることがまず最初の難関！
「ぴったりのもの」と言っても幅○ミリ、高さ○ミリ、と固定の規格があるわけではありません。
フィギュアというモノとして可愛くなるサイズを模索する必要があるのです。
３人とも自分の力で可愛いく見えるサイズをみつけられました！
しかしここからが面相の大変なところ。
目を顔に対して水平垂直にする！ただそれだけのことが本当に難しいのです。
各々デカールを貼ったら私がチェック。
「もう少し上かな～」「もう少し下…」「ちょっと傾いてるからもう少し……」
という「もう少し」の猛攻にもめげず、粘り強くデカールを貼ってくれました！
この「もう少し」は本当に0.1mmレベルの誤差なのですが、
それが小さなフィギュアとっては大きなズレとなります。
デカールの位置が決まったらソフター（軟化剤）でデカールを定着。
エアブラシでつや消しを吹く。
パステルのピンクで薄くチークを入れる。
そして・・・
顔ができるとやっぱり嬉しいです。フィギュアは顔が命！
続いては髪の彩色に入ります！
髪の毛が良い感じに塗れてきたぞー！と、ここでタイムアップ。
３日間という研修の期限がきてしまいました。
研修期間中は髪までの塗装を目標としていたのでみんなギリギリ達成！
みんな口を揃えて「時間があっという間に過ぎる…」と言っていました。
そうなのです。フィギュアを作るのって本当に時間がかかります。
これにて制作部研修は終わり。しかし真の目標は第三回グッスマ杯 への提出。
さてさて完成するのでしょうか！？
去年私たち13年度入社メンバーも同じ課題をやり切ったのでぜひ頑張ってほしいです。
個人的には研修の域を超えたすごく重い課題な気がしますが、
制作の仕事を身を持って知ると同時に、
デコマスを少しでも丁寧に扱えるようになってほしいという意図も込められています。
制作部一同、精一杯良いものを目指しつくっている！そんな空気も伝われば嬉しいです。
グッスマ杯の応募作は今後特集いたしますので、
完成品はきっとその時お披露目できるはず！です！
お楽しみに！
【本日の1枚】
野口さん作の1/700 ウォーターライン 赤城と共に。
同じく一航戦のねんどろいど 加賀 もご案内中です。
写真にもある特別仕様台座のオンライン特典がついてくる
「GOODSMILE ONLINE SHOP」でのご予約は2014年6月11日（水）21:00まで。
よろしくお願いします！
制作部 / らんらん