パレスチナの事業について | ブログ版PB通信

パレスチナの事業について

さて、事業地のご紹介がすんだところで、今度は事業内容のお話です。

文章がやや硬めですが、末尾におまけがありますのでご辛抱を。。。


今回の事業では、学校の先生やソーシャルワーカー、そして子どもたちを対象に活動する地元の団体職員などを対象にしたワークショップを開催します。

彼らが日常的に子どもたちと接する際に心理ケアのメソッドを使用することで、子どもたちのストレスを軽減し、彼らの能力をめいっぱい育てられる機会を増やそうということが狙いです。


混迷する政治状況は子どもたちにも容赦なく影響しています。

UNDPの公表しているパレスチナの失業率は22.8%

(ガザ地区の数値が非常に高いため、西岸地区は16-7%程度と考えられます)

日本の失業率が4.6%なので、この約5倍と考えると経済状況の悪さは想像しやすいかもしれません。

高い失業率は、家庭の収入を不安定にし子どもは高等教育の夢を断念せざるを得ません。

また高等教育を受けたところで就職口は著しく限られています。

これに加え、彼らの親たちが見てきたような戦闘状態にいつ陥るかも知れません。

そうなると街が封鎖され、学校にも行けずテレビを見て過ごす日々が続きます。

自分とは別の大きな力に人生が左右されやすい状況では、長期的な将来の展望を描くことは大変困難です。


また先日のブログ でもご紹介したとおり、ヘブロンは保守的傾向が強い街です。

既存の体制を崩すことの困難さや、家族の影響力の強さは子どもたちが最も身近に感じています。

「子どもが親のコピーになる」という言い方は大げさかもしれませんが、状況をよく表しています。


存分に自分を表現すること、様々な困難をクリエイティブに乗り越えていく能力をもつこと、そしてそれらに挑戦し将来を切り開いていく前向きな心をもつこと。

今回の事業はこれら三点を重視するドラマ・セラピーのメソッドを提供するものです。

日本ではあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、ドラマ=演劇制作の手法を使い虚構の世界を作ることによって安全な「遊び場」を作ることが最大の特徴です。


具体的にどんな方法が提供されるの?と疑問に思われることでしょう。

実際に参加してみるのが一番!なのですが、3月から始まるワークショップを例にとりながら、お話ししたいと思います。



おまけ 現地スタッフのご紹介ヒヨコファシリテーター編 おまけ


Raed:少年の目の輝きを持つお父さん!日本語っぽくしゃべるのが上手です。


ブログ版PB通信


Mohammad:低音ヴォイス・ハードボイルドなiPad2ユーザー。まつ毛の長さはラクダ並。

Ihab:長身やせ形パレスチナのアントニオ・ヴァンデラス。マイケル・ジャクソン風にも踊れます。


ブログ版PB通信



*パレスチナでの教育支援事業にあたり、ボランティアを募集します。

日本語書類の英文化作業や、事業紹介、日本国内での広報活動などが主たる内容となります。

パレスチ問題にご関心のある方、詳しくはなくてもこれから知っていきたいという方、さらにはアラビア語ができるという方!!大歓迎です。

お気軽にメールにてお問い合わせください。

paco@peacebuilders.jp

(担当:今村)



広
島ブログ