国際緊急援助隊 | 北浜・西天満で働く弁護士のブログ

国際緊急援助隊

ニュージーランド・クライストチャーチ市で22日に起きた地震で、地元警察当局は24日午後(日本時間同日午前)記者会見し、日本人多数が研修していた語学学校の入るビルで(省略)

同ビルでは日本人を含む60~120人ががれきの下敷きになっているとみられる。日本の国際緊急援助隊も現場に到着、救助作業に着手した。

(2月24日付け日本経済新聞夕刊1面より)


JICA国際緊急援助ホームページ 、JICA作成


国際緊急援助隊(Japan Disaster Relief Team)とは。


1987年「国際緊急援助隊の派遣に関する法律」(通称JDR法)が施行。これにより、①医療チーム、②救助チーム、③専門家チームが加わり、現在の国際緊急援助体制の基礎が完成。


1992年6月には、より大規模かつ自己完結型の緊急援助隊の派遣を実現させるため、「国際緊急援助隊の派遣に関する法律」の一部改正案が国会で可決。これにより、④自衛隊が国際緊急援助隊へ参加することが可能となる。

同時に、1992年に施行・公布された「国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律(通称PKO協力法)と、JDR法の対応範囲が整理され、紛争に起因する災害はPKOがそれ以外(自然災害、ビル倒壊などの人為的災害)の災害は、国際緊急援助隊が対応することで整理がなされた。

翌年、JICA内に国際緊急援助隊事務局が発足。


現在は、①医療チーム、②救助チーム、③専門家チーム、④自衛隊部隊の4チームを災害の種類や規模、被災国の要請に応じて、いずれかのチームを単独ないしは複数のチームを組み合わせて派遣している。

(上記ホームページ参照)



救助チームは捜索救助の国際的ネットワークであるINSARAG(国際都市型捜索救助諮問グループ、事務局は国連人道問題調整事務所:UNOCHA)が認定する国際都市型捜索救助チームの能力分類において最高水準である「重(ヘビー)」チームの認定を受けました。この認定は、国際都市型捜索救助チームを「軽(ライト)」「中(ミディアム)」「重(ヘビー)」の三つのランクに分類し、被災地の救助活動現場で各チームの能力に応じて活動現場を割り当てることを目的にしています。なお海外の災害現場で活動する国際救助チームはミディアム以上の認定を受けていることがINSARAG及びUNOCHAより勧告されています。これにより救助チームは今後いっそう活動を期待される存在となりました。

JICA国際緊急援助ホームページ >JDRの歴史より)


また、国際緊急援助隊・救助チームが「ヘビー」級に認定 トピックス(2009年度) ニュースとお知らせ

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NHKの午後9時のニュースで、ニュースキャスターも話していましたが。


日本には、世界に誇れる優秀な国際緊急救助隊があります。

震災現場などで生存率が急激に低下するとされるのが被災後72時間といわれますが、まだ10時間近くある。

最後の最後まで、諦めることなく頑張ってほしい、と皆が願っています。