主婦劇団FMC公演「かもめ山ストーリー」は無事終了しました。

寒風の中、ご来場くださった皆様、厚く御礼申し上げます。

客入りは上々で、あのキャパなのに、ほぼ埋まって、嬉しかったです。

反響も、思いのほか良く、今回初のチャレンジの数々が、うまく調和が取れて良い結果を生んだようでした。

某劇団出身の女優さんやプロの男優さんの参加が、

ご本人達の素晴らしさは言わずもがなですが、他の主婦役者達にも

大きな影響と刺激をくださって、とても充実した公演になったと思います。

さらに、自分達だけでは到底叶わなかった美しいコーラスを

shoofiesの皆さんが、加えてくださり、これが見事に全体と調和していて感動しました。

それと、本物の(!)舞台監督氏の参加は、実にこれまた感動モノでした。

舞監さんというものが、どんなに大事なポジションであるかがよーくわかった。

とにかく、役者はみんな「超安心、超リラックス」できたのです。

舞監さんの手配で、素晴らしい装置にも恵まれ、

さらに、非常に扱いが困難という☆のライトも加わったみごとな照明で

美しい舞台を作る事ができました。


多くの方に、一日公演ではもったいない!と言われました。

なによりのお褒めの言葉です。


作家である私は、なにしろ、十日前に決まった役のため、怒涛のラストスパートで

ぜーぜーぜーぜー言いながらよろよろと走り続けましたが

まあ、その甲斐あって、なんとかこなす事ができました。

今回の役は、とても、自己発散できて、さほど疲れずに楽しく演じる事が出来た事が

自分としては驚きです。

というか、たぶん、役に関わらず、そういう自分の状態に持ってゆく事が、

演じるっていうことの、よき状態なのかな、と今回思いました。


私の目からは、キャストのみんなが、本番が近づくにつれ

浄化してゆくように感じられました。

それは、私の脚本の真意でもあります。それがお客様にも伝わったら感動していただけるかな、と。

演劇の力は、この閉塞感いっぱいの世の中で、たくさんの役割を担う事ができると感じました。

そういう観点からならば、わたしも、関わりたいと思いました。


キャスト、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

皆さんと、この期間、同じ場にいられたこと、同じ感動を共有できたこと、

幸せに思います。



主婦劇団FMCの稽古場日記-110208_162107.jpg

ついに小屋入り!
いま、北沢タウンホールのロビーにいます。

暇です…

皆はサウンドチェックをしています。
私には歌がないので、
ロビーの荷物番。

私事で恐縮ですが
介護の母をショートステイに入所させてきました。
初めての利用です。
バイタルチェックや
細かく荷物のチェックや
生活習慣のチェックなどなど、
なるべく自宅で過ごすのと同じ環境を、
という配慮。
認知症の母は、どこまで解っているのかいないのか、
それでも、エレベーターが閉まるまで手を振っている姿が
脳裏に焼き付いてしまった!
私は決して母親大好き人間でもなんでもない、
むしろ、クールな親子関係だったのですが
それでも、このような気持ちになるのだものね。

それを引きずったまま小屋入りし
今回作品の秀作の歌「いのちのつながり」
をステージで歌うのを聞いたら
涙が出ちゃった。

私はあの母から命を繋いでこの世にいるから。

人が生まれ、様々な思いや感情と共に生き、やがて老いる、

そんなことを考えて行く明日の公演であってほしい。

このところ、稽古に日参している。

なぜならば、作者私も出演する羽目になってしまったからだ。

介護の母を抱えての役者活動って、どうよ!

他にもそういう人はいましたが、その彼女が降板です。

とやかくいっていても仕方がない。とりあえず、前進です。

代役や役の入れ替え等、いくつかのプロセスを経て、

やっと落ち着くところに落ち着きそうですが

もはや、本番一週間前!

ここから、あらたに台詞や段取りを覚え、場合によっては歌詞も覚え、振りも覚え・・・

そういう芸当が出来るのは、プロアマにかかわらず、努力あるのみですね。

それと、深く考えすぎない、ってところですね(これは私の場合ですが)

なんとか乗り切りましょう!

そして、見に来て下さるお客様に、楽しんでいただけるように。

かなり、良い芝居だと思います。どうぞ、みなさん、お越しくださいね!