息子の涙と文化の壁 | Bliss of Gaia 〜本当の自分を生きよう〜

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「さみしい…。オーストリアに帰りたい」

祖母と従姉妹達が住む家から帰る車中、
息子のRがそう言って泣き出しましたショボーン

数日前から頭痛で吐き気がすると言っていて、鉄棒から落ち頭を打ったからかなと様子を見ていた所、腹痛もあると言い出したので風邪でもひいたのかなと思っていましたが、昨日あたりからもしかしたらストレス性ではないかなと思い初めた矢先でした。

お友達もできて、毎日楽しそうに学校に行っている様子だったので安心していたのですが、どうやら様々な葛藤があるみたいです。

新しい環境に馴染むのが比較的得意な息子がこんな風に泣いたのは初めてで、話を聞いていて、やはり文化の壁は高いんだなぁと思いました。

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大人の私たちは海外に行くと決める時、「海外にいくんだ!新しい文化に馴染みたい」と思い、張り切って行くわけですが、子供は親の都合で連れてこられ、海外に行くということがどういうことかもわからないまま未知の環境に放り込まれる訳です。

しかもRの場合、見かけも喋り方も完璧に日本人ですから、周りは皆彼を日本人としてみます。親の私達でさえ。
でも彼の中身は思った以上にオーストリア人でした。

確かに私がそういう方針であったこともあり、周りのどの日本人のハーフの子達よりも赤ちゃんの頃からローカルの子供達に混じって育ってきていて、お友達もローカルな子達が多かったR。 

性格的にも自由が大好きな彼にとって、良くも悪くも規律正しい日本の授業は思いの外つまらなく、友人達とも楽しいと感じること、遊び方のギャップがある様でカルチャーショックを受けている様です。

多分このままいけば、「同化」という道を辿るでしょう。
それが一番楽に生きのびる方法だし、子供なら同化するのも早い。

でも彼が産まれて6年間で培ってきた文化の良い部分。
彼の個性が伸びる学び方。
そういったものまでが「同化」していく中で失われるのはなんとも残念だと思っている自分の気持ちに気がつきました。

せめて学校の外ででも似たような環境で育った子はいないかと、帰国子女がいそうな英語の教室を覗いたりしているのですが、福岡はやはり田舎こともあり、なかなかそんな子には出会いません。

「日本での未来が暗く見える…」 

「日本での生活は思ったよりつまらなかった…」

「A君とかB君(向こうのお友達)に会いたい…」

そんなことを言う息子に「まだ始まったばかりだよ。皆新学期は不安なんだよ」と励ましつつも、私でさえ狭い空間や人ごみや、小さな文化の違いに慣れていないようで、毎日ぐったりと体が疲れていますから、息子の小さな体の中ではどれだけ大きな葛藤が起きているのでしょう?

Rはきっと大丈夫だとは思うんです。
でも向こうで生まれ育ったRを連れて帰って来ながら、私達には日本は故郷でも、彼にはそうではないことをあまり考えておらず、どうやってサポートしていくかをあまりちゃんと考えていなかったなと気がつきました。 

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夫には職場で、
息子には学校で。

日本に同化するだけでなく、
これまでに折角得たよい文化を維持して欲しい。
日本の良いところは学びつつも、
向こうの良い部分を発揮して、
日本の悪しき習慣などを変えていく風になって欲しいと思っているのですが…。


本当は私の理想なんかより、彼が楽しく生きていってくれることが一番大切なんです。

でもやっぱりなんだかんだ言ってもわたしも親バカであり、子供のこととなると、期待しちゃったり、エゴが出ちゃったり、弱いなぁと思いました。





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