こんにちは、Blissimoの堀です。

今日は珍しくご案内がたくさんです。というのも、東京で増席して再度満席になったお話会を大阪でも行なうことになったのです。

7月28日(火) 大阪で『自然治癒力を引きだす代替補完療法についてのお話』の会をします。

私は2005年~2006年にかけてイギリス・ロイヤルサリー州立病院
がん病棟附属の補完療法センターでセラピストとして活動をしていました。

補完療法センターで利用者が受けられるサービスは、
カウンセリングと
各種補完療法
(アロマセラピー、リフレクソロジー、MLD、指圧、鍼灸、ヨガ、
太極拳、音楽療法、アートセラピーなど常時20種類前後)。

がありました。

ここで私が経験したこと

補完療法センターで出逢った70代の末期の前立腺癌のピーター。
ご家族の依頼で病室でのリフレクソロジーに赴きました。
実は西洋医学以外は受け付けない方と伺っていたのですが、
意外にも素直に足を預けて私の施術を受けて下さいました。

薬の副作用か、すぐにポロポロと剥離する程に乾燥していた
足裏の皮膚が、私の施術を見ていたご家族がその後毎日ケア
されたお蔭で1週間ほどで見違える程綺麗になったのです。

初回はすこし苦しそうだった呼吸も徐々に落ち着き、3回目には
血色も良く、優しい笑顔を見せて下さるようになり、最後のお誕生日を
ご自宅で迎える為の退院が許可されました。

ピーターは大勢のご家族にお祝いされ、それは幸せな誕生日を
過ごされたそうです。

ご自宅へは2度施術に伺いましたが、
「もう大好きなテニスをしないから、その分のお金をすべて晶子の
トリートメントに取っておくよ。今一番の楽しみだから」
と、にこやかにおっしゃって頂いたことは今でも忘れられません。

そして2度目の施術の4日後、ご家族に見守られて静かに旅立たれました。

末期になると、何もして上げられないことをもどかしく感じられる
ご家族が多くいらっしゃいます。

そんな時、補完療法は患者さんだけでなく、患者さんとご家族を繋ぐ
ツールとして大きく役立ってくれると思います。

ピーターにとって補完療法は末期ガンを治す魔法のツールとは
なりませんでしたが、ピーターとご家族が穏やかで満ち足りた
最後のひと時を過ごす一助にはなったと思っています。

日本でもアロマセラピー等は病院等でもかなり取り入れられて
きており、変化してきていることを凄く感じます。

でも、もっともっと普及していって欲しいと思います。
患者さんの『良くなる力』がムクムクと発動するチャンスが増え、
また患者さんのご家族も何も手を貸せないもどかしさに悩むことが
少なくなるように


そして、補完療法を提供するだけでなく、その他の周辺情報
(どんな治療法があるのか、どんな食事をするのか、どんな生活習慣
で過ごすのか等々)も併せて提供することで、たとえ大きな病気で
あっても、ご自分の人生を出来る限りご自身で主体的に決定されて
生きていかれるのをサポートをする場となります。


どうしてそう思うのかというと

イギリスで知った「ブリストルアプローチ」という癌ケアがあります。

ブリストルアプローチとは乳がんで闘病中だったペニー・ブローンさんが
友人と共に1980年に設立した、ブリストルカンサーヘルプセンター
(現ペニー・ブローンカンサーケア)で提唱している癌ケアです。
それは医療者と患者ご本人、そしてセラピストや介護者が一体となって
さまざまな補完療法とセルフヘルプテクニックを織り交ぜた
ホリスティック(全人的)モデルにより、癌を抱えながらも自らの生き方を
主体的に変えていくことをサポートする自助ケアです。

“多種多様な要因で健康はどのようにも変化し得る”と考え、ホリスティック
モデルは以下に基づいて患者の方がをサポートしています。

—患者本人を自身のケアと回復に関わらせる
—本人が持つ自然なファイティングスピリット(気力)を役立たせる
—ファイティングスピリットが流れ出るよう様々なツールやテクニックを提供する
—自身を癒すために取るべき方法は個々人に多数あるという信念を促す

そして、この考えはガンを患う方のみでなく、あらゆる方に当てはまる
考えだな、ととても感銘を受けました。

定期的に通って頂いている乳がん術後のクライアントK様が
そういう施設があったら絶対に嬉しい!』とおっしゃって下さいました。

単にイギリスで経験したものをそのままの形ではなく、
何か日本らしいものを付加出来ればきっと更に素晴らしい場所に
出来るのではないかな・・・と勝手に想像しています。

ただ、それが何なのかは私にはまだ見えていません。

ですから、私のイギリスでの経験や補完療法士としての体験をお伝えしたり、
皆さんのお話を伺ったり、皆さんと様々なご意見をシェアしていく中で、
その何かを発見していくことが出来、そしてセンターを創っていく一歩に
繋がれば、との想いから今回お話会をすることにしました。

一人では決してできませんが、小さくても、一歩ずつでも、歩みを進めていけば、
きっと道も開けるし、多くの人との出逢いも待っていると思います。

少しでも興味を持って頂けたら是非ご参加下さい。

皆さんとお会いして、
患者さんの立場から、
医療者の立場から、
セラピストの立場から
その他様々な方々の
様々なお立場からの

ご意見を伺い一緒に創りだしていくことを楽しみにしています


・堀 晶子


趣味程度のアロマセラピーの知識で作った
手作りクリームで2歳の姪のアトピー症状が
改善したことをきっかけに、
本格的にアロマセラピーを学ぶ為に
2004年~2年間のイギリスへ留学。
自然療法の世界へ足を踏み入れました。

留学時代に国立病院内のがん病棟併設した
補完療法センターでボランティアセラピストとして活動し、
補完療法としての実践を積む機会に恵まれました。

帰国後、都内ホテルスパを経て、個人クリニックで
リンパ浮腫の研修・臨床を重ね、現在はクリニックでの
施術と併行して、東京都港区内でリンパ浮腫の方にも
安心して受けて頂ける自然療法サロン
「Blissimoナチュラルヘルスケア」を主宰。
また、日赤医療センターでアロマセラピーの
ボランティア活動も行なっています。

補完療法士として9年、リンパ浮腫の施術に携わって4年。
多くの患者様と出逢って感じるのは、ご自身の身体に本来備わっている
『良くなる力』を心から信じてケアをすれば、”身体は必ず応えてくれること”。
私が多くのクライアントから教えて頂いたこのことを私も是非皆さんに
お伝えたいしたいと思います。



自然治癒力を引きだす
補完代替療法についてのお話の会


日時:7月28日(水)10時00分~12時00分

・場所:エル大阪 会議室503
    エル大阪HPはこちら
・地図 
 
定員:15名 

ご参加費:2,000円

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