余録:新政権下の日航再生 - 毎日jp(毎日新聞)

再び空を飛ぶという戦後日本人の悲願を背負って誕生した日本航空である。経営は半官半民から87年に完全民営化された。だがこと日航でフラッグキャリアーとは「親方日の丸」のことのようだ。高コストによる赤字体質は温存された


社説:日航と外資交渉 抜本策として十分か - 毎日jp(毎日新聞)

完全民営化からまもなく22年。日航には「親方日の丸」の言葉がついてまわる。しかし、日航自らの努力不足だけが原因ではない。  国、地方の政治家は実績ほしさに地方空港をどんどん建設して、採算軽視の運航を日航に押しつけた。有力者の口利きによる情実採用が横行し、そうした風土が社内の求心力と統治力を低下させた。日航の経営問題は、「フラッグキャリア」(国を代表する航空会社)の名のもとに、よってたかって都合のいいように利用し、もてあそんできたツケでもあることを忘れてはならない。


社説:日航再建 しがらみを断つ時だ - 毎日jp(毎日新聞)

深刻な経営危機に直面している日本航空は、国土交通相直轄の顧問団(タスクフォース)によるチェックのもとで再建への道を探ることになった。併せて前原誠司国交相は、空港整備の財源となってきた特別会計についても抜本的に見直す考えを表明した。  経営悪化に直面するたびに日航は日本政策投資銀行などからの緊急融資でしのいできた。困れば政府系金融機関に頼るという日航の親方日の丸的な体質はかねて指摘されてきたところだ。  海外の航空会社との資本提携も含む形で日航が示した経営改善計画案について前原国交相は、「不十分」と判定した。国交省と日航、そして政策投資銀行を軸にした銀行団という、従来の構図で再建策を策定しても、日航の抜本的な再建にはつながらないと判断したからだろう。


上記は毎日新聞の余禄と社説の文章。「日の丸」は日の丸でも「親方日の丸」。うまいことをいいますね。87年に民営化されても政府系金融機関が救済を続けた結果、赤字体質が定着してしまいました。

政権交代を機に大なたを振るえば、痛みは伴いますが、再建の道も見えるでしょう。既得権益を見直すところから新たな道が見えてくるに違いありません。やり通すだけの意思と能力があるかが問われます。またスタッフ不足も気になりますが…。


地に墜ちた日本航空


日本航空ー迷走から崩壊へ新装普及版


日本航空腐った太陽
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
闘争20年!JALとの裁判に勝ち、「格安航空券」を誕生させた男が、日本航空の利権に群がる巨悪を糾弾する。
【目次】(「BOOK」データベースより)
序章 闇を飛ぶ鶴/第1章 JALの航空法に勝った国民の公序良俗/第2章 JALとの20年間の闘いが始まった/第3章 裁判、尋問調書をすべて公開する/第4章 JALに寝返らなかった男/第5章 JAL兼子軍団御巣鷹山へ墜落/第6章 JAL株のインサイダー取引/第7章 糸山英太郎のインサイダー取引と淫行事件/第8章 爆笑!JAL株主総会実況中継/終章 闘争資料を公開する
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
後藤民夫(ゴトウタミオ)
昭和23年5月14日生まれ。京都外国語大学中退後、ドイツ、スイス、スペイン等でホテルウエイターとして勤務。帰国後サカエトラベルを28歳で設立。現在、全国温泉旅館同盟顧問