日銀総裁:ノーベル賞教授をチクリ インフレ目標設定で - 毎日jp(毎日新聞)

日銀の白川方明総裁は講演で、90年代後半以降の日本のデフレ不況脱却策としてノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン米プリンストン大教授が日銀に高率のインフレ目標設定などを迫ったことについて、「興味深いことに今回の(金融)危機では同様の大胆な提案は行われず、(主要な中央銀行で)急進的措置も実施されていない」と皮肉交じりに指摘した。


ノーベル賞の受賞理由はこれではありませんが、あの時の「インフレターゲット」論は当時の自民党が日銀に圧力をかける根拠となりました。当時(速水総裁)のゼロ金利政策が「流動性のワナ」に陥っているという批判で、金融緩和してミニバブルを起こせというもの。その攻防は、前回のゼロ金利決定前夜の日銀の議事録公開同様に、今後明らかになるでしょう。

これはいかに政治家が目先の利益・成果に目を奪われ、長期的な判断ができないかを示す典型的な実例でもあります。

あの時クルーグマン教授の口車に載って金融緩和をやっていたら、今回の金融危機で日本が受けた被害は相当なものだったでしょう。

でも皮肉なことに低金利政策が金利差を利用した円キャリートレードを生み、サブプライム問題など関係のなかったはずの日本も少なからずの影響を受けたのは国家を超えたマネーのなせる業です。

国家対マネーの終わりなき戦いということでしょうか。

この件は池田信夫blogに出るだろうなと思って見に行きましたら
ありました。↓

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