図書館に本を返しに行って、また借りてくるサイクルが続いている。
で、今日は面白い本に突き当たった。
「鐘軌さんを探せ!! 京都の屋根のちいさな守り神」(小沢正樹著・淡交社刊)
京都の町屋の屋根には、古くからの習慣で瓦製の鐘軌(しょうき)像を置いていることが多い、と。沖縄のシーサーみたいに。
それを京都の町をぶらぶらしながら見て、写真に撮って、楽しもうというのがこの本。
ちょっと路上観察や民俗学にもからまりながら、あくまで目的はぶらぶら歩き。
こういう役に立たない(いい意味で)学問は大好物なのであります。
鐘軌は中国由来の、まあ大雑把に言って魔除けのシンボルとなった神様なんだそうです。
どんな感じで設置されているかというと…
こんな感じ。おっかないけど、どこか愛嬌があって憎めないでしょう?
(写真を写し描きしたものではありません。この本で鐘軌さん数体を見ただいたいの印象を、いったん本閉じて描いたらこんな感じ、という。幸いにも、具体的に同じ鐘軌さんはいませんでした)
後ろになにかいますが、気にしない気にしない。
こんなヒゲのおじさんが京都中を飾っていると思うと、頼もしいような、どこか滑稽なような、なんとも複雑な悪くない気持ちになって、それだけでこの本は楽しめるのです。
しかし、4年前に京都、行ったんだよ、おれ。情けないことに、全然鐘軌さんに気づかなかった。
2008年以前にこの本を読んでおきたかった…と奥付けを見たら、2012年2月刊行でやんの。どのみち無理って話。
いままた京都に行けたら、断然、鐘軌さん探しに夢中になるのになぁ。
さて、2008年京都の旅、その思い出に話をつなげるつもりだったけど、話の取っ掛かりが見つからないのと、もう眠いので、思い出話はまた次に。
次回予告的に、宇治川のほとりの茶店でお抹茶をいただいてほんのりしている持ちキャラ二人・「マチ子とおじさん」を。
実際に京都在住の先輩と、宇治に宇治茶飲みに行ったの。(絵ではこの二人が代役。)
あれ、でも、有名な宇治茶って煎茶じゃなかったっけ。何であの時、抹茶飲んだんだろ…?
いや、美味しかったけど。