朝から外出して、帰宅は夕方になった。一服するまもなく二食目の手作りゴハンを作り、ねこ の帰りを待ったのはいうまでもないのだが。


帰宅の途中に立ち寄ったお店で、今年の土用の丑…7/19の日曜日でしたわね…に食べなかったウナギの蒲焼を求め、夕食に炭火であぶり直していただくことにした。


そのいい香りが届いたかどうか。


何となく外にずっといたかもしれない ねこ は飼い主たちが夕食の食卓を囲んでいるときに戻ってきた。


家族が、自分の蒲焼を少しうつわに乗せておいたら、最初気がつかなかった ねこ は、うつわのところに行き、やおらウナギを引きずり出してほぼひと呑みで食べ、あとは満足したのか筆者のすぐ後ろに座ったり寝そべったりしていた。


台所の片づけを済ませ、少々遅れて食卓についた筆者は、家族が ねこ にウナギをやったことに気がつかず、自分の分から取り分けてうつわに乗せた。


ねこ は見向きもしない。「ゴハンあるよ、良いのあるよ!」などと言ってもうつわを見向きもしない。


食事が終わり、今日は疲れた、などと家族とくつろいでいると、ねこ はウナギがもう一切れあることに気がついたのか、いったんはふくれたオヤツ用の「別腹」がもう一度空になったのか、スタスタスタッとうつわに近寄り、あっという間に食べてしまった。


ウナギを与えるといってもせいぜい1センチ×2センチ止まりの話、他のものは味がほとんどついていないものしか与えないが、ウナギの蒲焼だけはあの味がついていても平気なようで、ねこ はウナギだけは与えればいつでも食べるような気が。