正確には、一昨日だったかもしれないのだが、家族が泊りがけで出張に出かけ、留守中の夜中に。


夕方、薄暗くなる頃に ねこ はいつもブラシをかけてもらうことが圧倒的に多い家族が、いつまで待っても帰宅しないからだったのか、筆者がかなり念入りにブラシをかけてやっても何となく落ち着かないように見える。


いつもならどこかへ出かけているか、タンスの後に積んであるダンボールの上で眠っている夜に、何となく居間のテーブルの下にいて、しきりにニャーニャー鳴き、頭を撫でろ、と催促してくる。


「明日帰ってくるからね」などとわかるはずのない言葉をかけてはみるが、ねこ が納得するはずがない。


筆者は眠くなったので明かりを消して休んだのだが、まだ暗い早朝に ねこ の声で起こされてしまった。ドライ・フードを出してやったのだが、どこかで眠っていたらしい ねこ は目が覚めたらとりあえずはいつも通り腹ごしらえをしてから出かけて行った。それほど寂しがることはないだろうに、家族の出張は年に何度か、かなり長い期間にわたることも珍しくない我が家のことなので。