筆者の家族は、筆者も含めて魚を三枚、あるいは五枚におろしたがるのであるよ。


今日は、外出先で立ち寄ったスーパーで生きのいい大ぶりのサバを見つけ、大喜びで帰宅した家族があっという間に三枚におろしてくれた。


自分が夕食を作り、おろしたサバを味噌煮にしたいという。ならば、と台所を明け渡すことにした。


どんな味噌煮ができるか、と楽しみにしていると、出てきたものはごく薄い味に仕立ててあった。そして…


その家族ばかりか、筆者もだが、新鮮な美味しいサバの身の厚いところを ねこ のうつわに入れてやったのであるよ。


何もいわなくても ねこ に与えようと味は薄めにして煮てくれたわけで、ねこ は大喜びであっという間に平らげ、しばらくお腹や足の裏を舐めたあとでいそいそとどこかへ出かけて行った。気前のいいオヤツの腹ごなしかしらん。