「趣味の菜園」の片隅の草むらで、ねこ が熱心にある場所を見つめている。


何事かと覗き込むと、ねこ の目の前にはエモノが横たわっていて今しも食べようとしているところだった。


野生のネズミやモグラ、カエルやトカゲなどを食べると、猫たちのお腹に寄生虫がうつることがある、と獣医さんに言われているので飼い主としてはなるべく食べさせたくないところ。


ねこ を抱き上げて家の中に連れて行き、扉を閉め、ホウキとちりとりを持って飛んで帰り、エモノをまずはチリトリに乗せようとした。エモノは仕留められた直後のようで体がまだ柔らかいまま。草に絡まってチリトリに乗せるのに手間取っているうちに ねこ は「猫専用出入り口」から外へ出てじきに戻ってくるだろう。


エモノがやっとちりとりに乗ったところに ねこ が戻ってきた。


ねこ はエモノのあったところやその周りをしきりに探し回っていたが、そのうちにイネ科の草の葉をかじり始めた。自分で胃の中のものを戻すときに、猫たちはよく草の葉を食べるもの、草の尖った葉の先で胃を刺激するのかどうか。


そして、様子を見ていると毛球症が始まる前、お腹の調子がよくない(?)ときに ねこ は生きたエモノを捕まえて食べるような気がする。


昨日今日と調子がよさそうで手作りゴハンを二食ともきれいに食べたのだが、何となく毛球症が始まっているのかも、対策ペーストを舐めさせよう、と。エモノは、5センチぐらいの茶色の野ネズミ(ハタネズミ??)だった。