夜中。筆者はいつものようにコタツでうたた寝のまま熟睡していたのだが。


熟睡していたものの、猫が手作りゴハンを食べる音に気がついた。薄目を開けると、どこかの闖入猫ではなく確かに我が家の ねこ らしい。


眠かったので半睡状態のまま ねこ が食事を終えたのを耳では聞いていたのだが。


食べ終わると ねこ はコタツの周囲を一周し、どこからコタツに入るか模索していたのかもしれないのだが。


やがて ねこ は筆者の寝ている顔の上を跳び越し、反対側の耳のそばで、小さな声で「ゥウ」と鳴いた。コタツ布団を持ち上げて中に入れるような隙間を空けてやった。


ねこ はコタツの中に入れてある発泡スチロールの箱…ヨーグルトの発酵を促すために…と筆者の間を通り、筆者の両足の上を踏んで左側に行き、丸くなる場所を見つけたらしく、筆者の脚に肉球を押し付けて合図を(?)してきた。


こちらも脚で軽く ねこ に合図をしてから寝返りを打って ねこ に触らないように…夢うつつのまま不用意に踏ん付けないように…ねこ 二背中を向けてからもう一度睡魔に身を委ねることにして、何事もなく朝まで。