二食目の手作りゴハンが冷めたので、居間に持っていった。見回したところ ねこ の姿はないな、と。


筆者はそのまま台所へ引き返したのだが。


すぐあとに家族が居間に入り、コタツの中を覗いた、ねこ がいるかと思って。コタツの中には、果して猫が眠っていたのだが。


最初、通電していない薄暗いコタツの中の猫を我が家の ねこ だと思ったのだそう。が、何となくちがうような気がしてよりよく見ると、赤い首輪をしている近所の(?)オス猫だったのだそう。侵入猫・赤首輪は目を覚まし、一瞬寝ぼけたのか動かなかったが、すぐに一目散に廊下に出て猫専用出入り口から脱出していったのだそう。


幸いにも、二食目の手作りゴハンにはまったく手をつけていなかった。


よその家のコタツの中に入り込み、その家の人が部屋に入ってもぐっすり眠っているとはずいぶん大物なのか、それとも自分の家ではずいぶん可愛がられているのかも。よしんば赤首輪の家がどこか判ったとしても、苦情を言っても仕方がないですわねぇ、言って聴かせて解る相手ではなし、猫の振る舞いをやめさせるわけには行きませぬから。


しばらくして帰宅した我が家の ねこ は二食目の手作りゴハンを食べ、コタツの中に入ろうとして…飼い主がコタツ布団を持ち上げてやると…何となく違和感を感じたのか、入ろうとしなかった、確認したが、コタツの中にマーキングはしていなかったのだが(されていたらニオイがたまらないですわよ!)。


その後、ねこ は二食目を最後まで食べ、夜中には筆者がうたた寝をしているコタツに入ってきて朝までぐっすりと眠っていた。