雨が朝から降り続き、昼頃からは風も強くなった。ねこ は一食目の手作りゴハンを食べに帰り、雨の中を外へ出かけたままあまり帰ってこない。


それでも明日は暖かく晴れるという予報の前触れのように、西の空に雲の切れ目ができて夕方の太陽が顔を出した。


ねこ は夕方薄暗くなったころに帰ってきた。ほぼいつも通りで、あれほど雨が降ったのに毛皮はほとんど濡れていない。ただ足の裏だけは、思わず古シーツを切って「猫布」として用意してある一枚を取り、ポットのお湯で湿らせて拭いた、ねこ が歩いたあとには泥水製の梅の花がたくさん散らばってしまった。


ねこ はほとんど手付かずのままだった二食目の手作りゴハンを食べ、まだ催促している。ドライ・フードを出してやる前に柱から猫ブラシを取り、少し迷惑そうな顔をしながらも付き合ってくれる ねこ の体中をマッサージを兼ねてブラシ掛けし、手に水をつけて抜け毛を取った。


ドライ・フードを出してやるとすぐにうつわのところに行って食べている。よく食べるのはやはり寒くなってきたからかしらん。