暑さが峠を越えてまだ寒さが気にならないころ、ねこ はよく二階の物置部屋にあるダンボールの中で眠っていたものだったが。


この頃はコタツ布団の上やコタツの中で眠ることが多くなったな、などと。


深夜、いつものようにコタツでうたた寝をしているうちに、肌寒さを感じてコタツの電源を入れた。それまで、湯たんぽ一つを入れたコタツの中に入ってきていつの間にか眠っていた ねこ はコタツから出てきて、コタツ布団の角に寝そべってしまった。


さすがに、まだ電源を入れたままでは筆者にも熱くなりすぎたので、しばらくしてまた電源を切っておいたのだが。


気がつくと ねこ はコタツの中で丸くなって眠っていた。湯たんぽを挟んで向こう側に。一つでは筆者には寒さを感じたのだが、毛皮を着た ねこ にはちょうどいい温かさだったのだろうか。


こんなことを繰り返しながら、そのうちにはほぼ一晩中通電したまま眠る筆者の横で、ねこ もコタツの中に入ったまま眠ることになっていくのかしら、などと。