なぜか、今日は朝一番の一食目の手作りゴハンにまったく手をつけない。


家族がドライ・フードをトッピングすると、ドライ・フードには少し手をつけるのだが。


その後、二食目ができたころにも帰宅せず、夕方帰っては来たもののほとんどゴハンに手をつけないまま。


夜になり、何度目かに帰宅した ねこ はコタツの中で眠ることに決めたようで、明け方近くまでうたた寝をしていた筆者の脚に体をくっつけて眠っていたのだが。


筆者が目を覚ました気配を感じてか、まだ明るくなる前に ねこ はコタツから出てきてゴハンのうつわのところに座ったな、と夢うつつのまま気配を感じていたら、突然聞きなれた音がし始めたので筆者は飛び起きて、手元にあった新聞の折り込み広告を ねこ の座っている前足の前に広げて…間に合った。


ねこ はつい今しがた食べたばかりの二食目の手作りゴハンをそっくりそのまま戻してくれたのですよ。


「毛球症らしいねぇ、それで今日は朝から食べなかったのかもね」などと話しかけながら、まずは新聞紙に包んだものを処理するためにマキで焚く風呂釜の中に入れに行き、居間に戻ると ねこ は水を飲んでいた。


そのままどこかへ出かけたのだが、いつの間にか帰ってきてコタツの中に自分で入ったらしい。


朝、ねこ がまだ居間にいるうちに、と毛球症対策ペーストを舐めさせておく。