午前中に外出し、帰宅したら正午だった。ねこ は我が家の「趣味の菜園」にいて、飼い主の姿が出かけるところを見ているので、どこかに行っているかな、と居間に入ると、ねこ はコタツ布団に寄りかかって寝そべっていた。


「お家にいたの?!」などと話しかけて頭を撫でようとすると ねこ はいつものようにあごを手に擦り付けてくる。


「ゴハン作るね、待っててね」などと言いながらひとしきり ねこ の気が済むまで頬やあごやわき腹をこすりつけてくるのに付き合う。


さて、と台所に立ちかけると、ねこ はいつものように外へ出かけていった。手作りゴハンの二食目ができるまでの間、散歩に行く、というよりは、どちらかというと帰ってきた飼い主の顔を見て安心して出かけていったという感じがする。


だからといって ねこ はゴハンができあがる頃に帰ってくるというわけでもなく、次に戻ってきたのは夕方になってからだった。


猫専用出入り口の外からニャーニャー鳴く声がして、居間に入ってくるなり大きな声で呼びかけてくる。パソコンに向かって仕事をしていても立ち上がり、いつもながらの「猫の食卓」へと誘導してやらねば。連れ立って、というのがうれしいらしい ねこ なのであるよ。