このところ暖かい日が続き、適当に雨も降るとなれば「趣味の菜園」の雑草が植えてある作物よりも旺盛に伸び始めている。


パソコン仕事も家業(我が家は家でものづくりの仕事をしている)も取り込んでいてなかなか畑にまで手が回らないのだが、そうも言っていられない、と午前中に少し時間を割いて外回りをしていたときのこと。


居間の窓の外を通りかかると、ねこ の「ゥニャニャニャ」とか何とか云う声が聞こえてきた。


見ると、窓際に置いた棚の上のFAXの横の ねこ のお気に入りの定位置から、閉まっているガラス窓と内側のレースのカーテン越しに ねこ は筆者の姿を認めて声をかけてきたらしい。


「そこにいたの!」などと声をかけながらガラスを指で軽くトントンと叩くと、ねこ は鼻先をガラスに近づけてくる。が、カーテンを開ける算段は ねこ にはないので鼻先はカーテンの中。


「よし、よし、よし、よし、」などと声をかけながらも、外でしておきたいことがまだあるので中に入るわけにはいかないなぁ、などと。


まもなく ねこ は外に出てきて、往来への進入路を歩いて上る途中で筆者に「ニャァァォ、ニャァァァ」など今度はずいぶん大きな声をかけてきた。l


こちらは「行くの?気をつけて行っといで」などと返事をする。出かけるに当たっての挨拶をしていく ねこ だな、と。