家族が出張するので、いつもよりは一時間ほど早く起きて一日を始めた。


ねこ はいつも通りこの時刻にはまだコタツの中で眠っていたのだが、何となく起きてきてストーブの横に前足を立てて座っている。


そういえば昨日ブラッシングをしていなかったかな、と家族は柱からブラシを取り、ねこ に見せていつものような長い鳴き声「ニャーーーーーーーー」を確認して毛皮の手入れをし始めた。


朝食が終わり、ねこ も一食目の手作りゴハンをいつものように半分ほど食べたところで、いつものように外に出かけていった。


出発の準備ができて、予定時刻に家族は歩いて出かけた。先が長いので公共の交通機関を使うのだという。ねこ はいつになくその直前に帰り、背中をなでてもらうことができた。


家族が出かけたあと、何となく帰宅を待つように往来からの侵入路に寝そべっていたり、家族がいつもいる部屋をのぞきに行ったり。