暖かい日が続く、とはいっても最低気温はまだマイナスに下がるのだが。


日中は10度Cぐらいまで上がり、風がないと東京標準よりは少し寒い当地の厳冬期を過ごした飼い主たちにはずいぶん暖かく思える。


ねこ も同じかもしれない。いつもの年よりは雪が少なかった…三月のドカ雪もまだ降らないのだが、このまま暖かくなり、春になってしまうのだろうか…からか、地面の雑草が青々していて、ねこ はその雑草の上に「伏せ」のようなスフィンクス座りをしている。


台所で片付け物をしながら窓から何をしているのかと見ると、ねこ のすぐそばにモグラ塚があるように見える。狩りをすべく、モグラが地面から出てくるのを辛抱強くじっと待っているように見える。働いているわけですわね。


しばらくして見ると、ねこ はまだ草はらにいた。が、位置がちがっている。あんなふうに、ずいぶん長い時間じっと待ってエモノを捕まえて来るのかしら、と狩をする生き物はタイヘンだなぁ、と。


ねこ はゴハンをもらえるからいいようなものの、野生のものたちの邪魔をしてはいけないわねぇ、などと。


帰宅した ねこ は何もくわえていなかった。狩りは空振りだったのか、空腹なわけではないし、早々とあきらめたのかも。それはそれで飼い主としてはありがたいような気も。