朝一番に二階に上がり、廊下のカーテンを開けて陽の光を入れ、室温が上がってから鉢物を陽に当てるために部屋から移動するのだが、この頃は陽射しが強くなり、晴れれば二階の廊下はかなり気温が上がり、東京標準よりも少し寒い当地でもそこだけ春が訪れているかのよう。


パルマスミレ(八重咲きのスミレ)のつぼみは開き始めていい香りがするようになり、アボカドの新芽が動き始め、二階に上る楽しみが増えたりしていて。


ねこ が、下の部屋から洋ランを持って階段を上がる筆者のあとをついてきて、陽だまりの廊下に座ってしまった。「行っちゃうよ!」などと話しかけても動く気配がない。


筆者はそのまま下りてきてしまったのだが、しばらくして再度二階へ上がってみると、ねこ は廊下のフローリングの上で、体を180度ひねった「すっ飛び猫」状態でうつらうつらしていた。毛皮を着ている ねこ には、木の床でも冷たくないのだろう。すりガラスの窓越しの陽光はぽかぽかとあたたかいものねぇ。