ねこ は、今日の二食目の手作りゴハンをほとんど食べない。食欲がないわけではなさそうで、何か食べたそうなそぶりを見せるから、と家族はドライ・フードを出してやり、常に切らさないように様子を見ながら与えている。


食べたそうなそぶりを見せはするものの、どちらかというとあまり食べていないような気がする。水は飲む。


昼間「趣味の菜園」に台所の汚れ水を撒きに出ると、一日中雪が時折舞う寒い日にもかかわらずどこで見ていたのかそばにやってきて、当地の寒さでほとんど残っていない青い草を齧っているのを見たので、これは毛球症気味なのかな、と。


しばらく前から既に我が家の ねこ は春の準備、毛替わりの季節を迎えている。暇さえあれば、といってよさそうなほど猫たちは自分の毛皮を舐めまわすものだから、ねこ も外の季節よりは大量の毛を飲み込んでいるにちがいなかろう。毛球症対策ペーストを舐めさせねば、と。


夕方、ねこ が帰宅したので猫ブラシを取り出して念入りな毛皮の手入れ…相変わらず、よく抜けるわねぇ…をし、飼い主の手に水をつけてマッサージを兼ねた抜け毛取りをいつもより念入りにし、仰向けに抱っこしたあと、ねこ がプリンターの上に乗り、スイッチを押して起動させた頃を見計らって毛球症対策ペーストを舐めさせる。


上唇が茶色のペーストでベットリとなってしまったけれど、次に ねこ を見かけたときにはきれいになっていた。上手に舐めたらしい。