真夜中。いつものようにコタツでうたた寝をしたまま寝ていたら、コタツの中から「ゥウー」というような何ともいえない甲高いうめき声がして目が覚めた。
続いて、ねこ が戻すときのしゃくりあげるような音が聞こえてきた。
暗がりながら辺りを見回すと、新聞のチラシが数枚重ねておいてあるのが目に入った。すかさずコタツ布団をめくり、中で少し前かがみになって座っている ねこ の顔の前にチラシをあてがった。
間に合ったのですよ。
ねこ はコタツの中で場所をかえてもう一度しゃくりあげるような動作を。同じチラシをまたあてがった。
ほとんど唾液のような吐瀉物で、幸いにもコタツの下敷きは何の被害もなし。
ねこ はコタツから出てきていて、筆者にしばらく首の後ろや背中をさすられていたが、まもなく外へ出かけていった。
毎日ブラッシングをしていても、猫ブラシには分厚いフェルト状に抜けた毛が絡みつく。換毛期に入っているので、暇さえあれば体を舐め回している猫たちが飲み込む毛の量もずいぶんあるのだろう。毛球症予防のペーストを舐めさせておこうかな、と。