朝、昨日のうちに出し忘れた郵便物を出しに行った。霧雨ともミゾレともつかない雨が降っていて、傘を差して出かけたら帰宅するまでの15分程度ずっと降り続き、その後、気がつくと止んでいたのだが。


ねこ はその雨の中をどこからか帰宅して、毛皮は小さな水滴だらけ。ポットのお湯で湿らせた「猫布(古シーツを適当な大きさに切り、保管してある)」で拭いてやらねば、と思いながら、朝のあれこれに気を取られてそのうち拭いてやろうと思ったことを忘れてしまったのだが。


まるで、通り雨か狐の嫁入りのような短い間しか続かない、晴れ間がどこかに覗いているような落ち着かない雨が機がつくと降っている、という一日になった。気温はずいぶん高めで、少々の雨ならば冬仕様の毛皮を着ている ねこ にとっても、厚い羽毛をまとっているメンドリたちにとっても、あまり寒さを感じなかったかもしれない。


それでも、やはり。


夕方、何度目かに帰宅した ねこ を見かけたので猫ブラシを取り出して見せると、「やっと!!」とでも云いたげにストーブの横に前足を立てて座っていた ねこ はすぐに立ち上がって飼い主に近づいてきた。


そういえば、朝から何度も雨の中を出入りしていたんだよね、というわけで、ブラシ掛けよりも先に、まずは「猫布」を一枚取り出してポットのお湯で簡易蒸しタオルとでもいうものを作り、鼻先から…息ができなくならないように、顔の左右を分けて拭いてやる飼い主だったりするが…尻尾の先まで、さらには四つ足の裏まで拭いてやったのであるよ。


気持ちよさそうにゴロゴロ云いながら、ねこ は筆者の好きなように体を拭かせてくれる。次いでブラッシング。さらに、全身のマッサージを兼ねて、手に水をつけ、抜け毛を取る。


雨は一応止んでいたのだが、ねこ は毛皮の手入れが終わるとすぐにまた外へ出かけていった。ヤレヤレ、かも。