Pファンク元ネタ特集-Free Your Mind And Your Ass Will... | Blackbyrd McKnight プログレッシブ・ファンク・ロック・ブログ

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伝説のギタリスト、ブラックバード・マックナイト。その一環した職人気質な音作りとは裏腹にお茶目なブラックバードの一面を、日本生まれの日本育ち、ミセス・マックナイトがご紹介します。




The kingdom of heaven is within


キリスト教信者の方達はご存知でしょう。


Free your mind and your ass will follow
The kingdom of heaven is within

Open up your funky mind and you can fly
Free your mind and your ass will follow
The kingdom of heaven is within

Freedom is free of the need to be free

心を解き放つんだ。そうすりゃ後はそれに続くだけさ。
神の国は自分の中にあるんだぜ。

ファンキー・マインドを持てば、空を飛ぶこともできる。
心を解き放てば、体はそれについていくことができる。
神の国は自分の中にあるんだ。

自由ってのはな、自由でいたいと思う必要も無いってことなのさ。

Free Your Mind and Your Ass Will Follow/Funkadelic
<日本語訳:Mrs. McKnight>


キリスト教の考えを覆すこの歌詞。

同性愛者同士の結婚や、堕胎、国家である以上そこに法律が必要なのは仕方ないこと。それの善し悪しについてここでは語り合いませんが、クリスチャンが大半を占めるアメリカではキリスト教の思想が深く根付いているのは間違いありません。

何年か前にミス・アメリカ間違いなしと言われていたミス・カリフォルニアが準ミスになったのは、ファイナルの場で彼女が同性愛者同士の結婚についてどう思うかたずねられ、“結婚は私の両親がそうであったように男と女でなされるべきものです。”と言い切ったことが原因と言われました。真っ向から反対する発言はミス・アメリカにはふさわしくないと判断されたのでしょうが、その後の彼女、主だったTVステーションの人気トークショーから引っ張りだこ。“私はミス・アメリカに選ばれなくても、自分のことを誇りに思っているわ。私の家族も友人もそう思ってくれているわ。”  

この年のミス・アメリカを覚えている人が果たして何人いるでしょうか。おそらくこの準ミス、年齢詐称の疑いなどどこ吹く風、すべてのスポットライトをミス・アメリカから奪い取ったのではないでしょうか。

それはなぜか、やはり背景は宗教でしょう。そういう国で、キリスト教の尊い考えを歌にしてしまう、しかも違う意味で。ジョージ・クリントンが”Anti-Authority(反権威)”と呼ばれ、親が子供にファンカデリックを聴かせない理由のひとつでしょう。