相変わらずルシス在住なナギです。
もう半年が過ぎようとしてますが、
ルシスの居心地が良いので(戦闘ばかりですがw)、
なかなか腐海に帰還できずにおります。

新刊はコミコミで予約してきちんと購入してるのです。
ただ、読む時間がなかなか取れないという…。

英田さんのこの本も11月発売でしたっけ。
やっと読みました。

元刑事の下っ端ヤクザと企業舎弟という
裏稼業の二人のお話で、
危ない局面もあるのですが、
心が絞られるようなハードさはあまりなく、
比較的穏やかに進行していきます。

時にコミカルなやりとりも出てくるので
読みやすいと思います。

タイトルの「遠い岸辺」。
人はみな、生きていく中で時にもがき苦しみながら、
辿り着くべき岸辺を探しているのかもしれません。
この物語の登場人物たちも、そう。

自分が大切な人の岸辺になれたら幸せですよね。


遠い岸辺 著者:英田サキ イラスト:ZAKK
SHY NOVELS BL小説 2016年12月
★★★
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◆あらすじ(裏表紙)
マル暴の刑事でありながら傷害事件を起こした射場は、出所してからずっと下っ端ヤクザとして自堕落に生きていた。
そんなある日、暴力団の企業舎弟、日夏晄介のボディガードを任される。
それはずっと憎んでいた男との再会でもあった。
ゲイではないと言いながら男を抱き、男に抱かれる日夏。
同性愛を嫌悪する射場は苛立つが、一緒に暮らすうちに謎めいた年上の男に惹かれていく。
だが日夏の命を狙う何者かが現れ……!?
愛と憎しみ、魂の再生の物語、誕生!! ◆


以下の感想は読メからのコピペです。

三十代と四十代。
心も身体も、若さに任せた突っ走りというのが
できなくなってる年代だからこその味わいのあるお話だった。

それぞれに過去という重荷を背負い、
裏社会に生きる射場と日夏の胸の内に潜む
逡巡や葛藤といったものが描かれていて、興味深かった。

そして、タイトルが秀逸であり、
それを上手く物語に落とし込んでいるのもさすが!

女を交えた絡みもあるけど問題なく読めた。

エスとのリンクに気づき、読みながら思わずニヤリ。

ただ、個人的に
「殺人」というものにずっと引っ掛かりを感じてしまい、
心から楽しむことができず残念だった。
まぁ、その咎が消えることはなく、
ずっと抱えていくのだろうと考えればいいのだけれど。

あと、六戸部がお気に入りw 
狛も気になるキャラだった。

ペーパーにはこの二人も登場。
ほのぼの風味のお話で楽しい。
番犬が猫にってので笑った。

(読了日2017/5/18)


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