感染遊戯、ブルーマーダー/誉田哲也

誉田哲也さんの姫川玲子シリーズ、
映像作品を気に入って観ていたのだけど、
原作を読み始めたら、
そっちにもすっかり嵌ってしまいました。

私、警察小説が好きなんだなぁと改めて思ってみたり。

それで、今回読んだのは、
シリーズ第5弾の「感染遊戯」と
シリーズ第6弾の「ブルーマーダー」です。

実は私、読む順番を間違えちゃいました。
2冊同時に買ったのですが、
「感染遊戯」はスピンオフだと思ってて
つい後回しにしちゃったんです。

「ブルーマーダー」読み終えてから、
裏表紙のあらすじを読んで、
第6弾と知った次第。
Σ(￣ロ￣lll)　ｶﾞﾋﾞｰﾝ
ちゃんと順番確認してから読めよ、自分！
でも、順番違っても全く問題なかったので良し（笑）

というわけで、一応、発刊順に感想をあげてますが、
読んだ順番は逆なのです～。

なお、感想はどちらも読メからコピペしたものです。

【関連記事】
ストロベリーナイト
ソウルケイジ、シンメトリー、インビジブルレイン

感染遊戯　2013年11月　★★★★
（連ドラ第6話：「感染遊戯/インフェクションゲイム」、
SPドラマ「アフター・ザ・インビジブルレイン」：「沈黙怨嗟/サイレントマーダー」、「推定有罪/プロバブリィギルティ」）

感染遊戯 (光文社文庫)/光文社: ￥691; Amazon.co.jp

感染遊戯 [ 誉田哲也 ]: ￥691; 楽天

◆あらすじ（裏表紙）
会社役員刺殺事件を追う姫川玲子に、ガンテツこと勝俣警部補が十五年前の事件を語り始める。
刺された会社役員は薬害を蔓延させた元厚生官僚で、その息子もかつて殺害されていたというのだ。
さらに、元刑事の倉田と姫川の元部下・葉山が関わった事案も、被害者は官僚――。
バラバラに見えた事件が一つに繋がるとき、戦慄の真相が立ち現れる！
シリーズ最大の問題作。　◆

スピンオフなので姫川は脇でちょろっと出る程度。

ガンテツ、倉田、葉山と
視点も事件も違う短編集かと思ったら、
ラストの中編「推定有罪」でそれらが次々と繋がり、
一つの大きな事件となって露呈していく
見事な仕立にゾクゾクした！

解説にある通り、読了後すぐに再読して
其処彼処に仕込まれ張られた布石と伏線を確認してしまった。

事件を通して見せつけられる
膿み爛れきった官僚組織の実態は、
現代社会とリアルに重なるので
読んでると憤懣遣る方ない気持ちになったりもして。

こういう社会派的素材を使った物語は
好みなので満足の読後感だった。

余談。
「シンメトリー」の感想で
「過ぎた正義」の結末はドラマオリジナルなのか？
と書いてたけど、
この「感染遊戯」の中の
「連鎖誘導」と「推定有罪」で描かれてるものだった。
ドラマでは全部合体させて1本の話にしたんだね、なるほど。

あ、あと、「ストロベリーナイト」に出てきた
情報屋の辰巳圭一がいつのまにやら殺されちゃってたようで、
何気に気に入ってたのでちょっとしょんぼり。
これって、どれかの話のなかで書かれてたっけ？
（読了日2016/10/23）

ブルーマーダー　2015年6月　★★★★
（映像化されてないお話です）

ブルーマーダー (光文社文庫)/光文社: ￥799; Amazon.co.jp

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◆あらすじ（裏表紙）
池袋の繁華街。
雑居ビルの空き室で、全身二十カ所近くを骨折した暴力団組長の死体が見つかった。
さらに半グレ集団のＯＢと不良中国人が同じ手口で殺害される。
池袋署の刑事・姫川玲子は、裏社会を恐怖で支配する怪物の存在に気づく――。
圧倒的な戦闘力で夜の街を震撼させる連続殺人鬼の正体とその目的とは？
超弩級のスリルと興奮！
大ヒットシリーズ第六弾。　◆

姫川が池袋署に飛ばされてからのお話。
面白かったー！

人間の骨という骨を叩き折るという
ぐろい描写が頻繁にあるけれど、
読み進めるほどに犯人とその仲間に対する
思い入れが強くなっていった。
それは被害者が
裏社会に巣食う者ばかりというのもあるかと。

殊に、ブルーマーダー本人については
彼が誰なのかがわかると
一層惹かれたりもして。（←ヤバイ）

インビジブル～で気に入ってた下井も登場。
途中、フラグ立ってんじゃないかとヒヤヒヤしたり。

菊田の私的事情については受け止め方を迷う微妙な感じ（笑）
決着とするならこれがベストかなとは思う。

有隣堂・梅原さんの解説で明かされてる、
筆者談の安東のモデル、
なるほどあの人か―!!と納得。
全然浮かばなかった自分に、
「モアイで気づけよ」とツッコミ入れときましたwww
（読了日2016/10/15）

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