(ノ∀`*)ンフフ♪
楽しかった~♪
何度も吹き出しちゃいました。

凪良ゆうさんの『初恋の嵐』です。

メインとなる3人組のうち、
ゲイが二人、オネエが一人。
ただし、このオネエは、
私の好きなバリタチオネエではなく、
身体は男(マラソン界のイケメンプリンス!)、
心は女(とっても乙女)のオネエの方です。

このオネエはゲイ2人のすれ違いまくりの
もどかしい関係性を見守っている役どころ。

お話は高校時代から始まり、
視点を変えながら大学、社会人と
続いていくのですが、
その間ずっと攻めも受けも
相手に片想いをし続けているという(笑)

キャラたちのやりとりや
攻め受けそれぞれの脳内にいっぱい笑わせてもらいました。

コミカルなお話ではありますが、
凪良さんらしくシリアスな問題も内包しています。
アル中の父親を持つ攻めの家庭事情が重いのです。

子供の貧困、奨学金問題、イジメといった
深刻な社会問題についても触れられています。

たとえば奨学金。
作中に日本の現状が書かれています。

私は息子からの受け売り知識でしかないですが、
それでも、日本の奨学金制度の立ち遅れが
とても気になっています。

先進国では給付型がほとんどなのに
日本は貸与型なのですよ。
しかも無利子の枠は限られていて、
大半の学生が有利子のものを借りています。
(我が息子と娘も)

まさに奨学金という名の借金!
多額の借金を抱えて大学を卒業することになるんですよね。

楽しいお話の中に盛り込まれることで、
こういった問題を多くの方の心に留めてもらえる
きっかけになるといいなぁなんて思います。

そういえば、『夜明けには優しいキスを』では
ブラック企業とフリーター労組が、
『ショートケーキの苺にはさわらないで』では
憲法九条改正が盛り込まれていましたね。

娯楽ジャンルであるBLで
社会問題を織り込むのはなかなかに難しそうだけど、
凪良さん、挑戦してらっしゃるんだなぁと思えて、
エールを送りたくなります。

あ、硬い話題になってしまいましたが、
物語は笑いがいっぱいで楽しいですからご安心を。

初恋の嵐 著者:凪良ゆう イラスト:木下けい子
キャラ文庫 BL小説 2015年11月
★★★★
初恋の嵐 (キャラ文庫)/徳間書店
¥691
Amazon.co.jp


◆あらすじ(裏表紙)
「俺は将来、悪徳弁護士になって金を稼ぐんだ!!」
大学生と偽って蜂谷の家庭教師に現れた同級生の入江。
目的のためなら年齢詐称も厭わない現実主義者だ。
有名ラーメン店の跡取りで、将来が決まっている蜂谷は、自分と正反対な入江に驚かされてばかり。
共にゲイだと知っても「お互い範疇外だ」と言い続けていたけれど!?
築き上げた友情の壁は簡単には崩せない――こじらせまくった永い初恋 ◆


感想は読メからコピペしたものです。

白凪良さん、面白かった!
何度も笑った!

明晰な頭脳を持ってるくせに、
こと恋愛に関しては
思考回路がぽっかり抜け落ちてる攻の入江がツボ。

お花畑な蜂谷(あくまでも入江視点。
読み手からすればお花畑ではないw)を
可愛いと何度となく脳内連呼している時点で
それが恋だと何故気づけないのか(笑)

友情と恋愛の狭間で
長い長い両片想いを続ける二人は
もどかしく切なく、
可笑しかったw

蜂谷の幼なじみ・花沢(GIDのオネエ)も良かった!
3人のやりとりも楽しくてお気に入り。

GIDだとBLからはズレそうなので
このメンバーでの続編を読みたいな♪

木下けい子さんのイラストも
このお話にピッタリだった。

221ページの挿絵では蜂谷の指が松田の鼻の穴に。
ああ楽しい(笑)

終盤に出てくる松田も含めて
全員個性的でキャラが立ってるので、
ドラマCD化したら面白そうだな((・´∀`・))ンフッ♪

(読了日2015/12/14)

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