水原とほるさんの初ルチル文庫作品です。
イラストは奈良千春さん♪

水原×奈良!
キャー!!
とばかりに期待して読みました!

が。
が…。
が……。

水原作品であり、
奈良さんの表紙絵からダークな香りもあり、
ってことで
期待し過ぎたのか。
ちょっと物足りない結末ではありました。

いえ。
面白かったんですけどね。
ハピエンでもありましたから。
ふたりにとっては最善の結末だと思います。

でも、水原作品好きの腐本読みとしては、
そこに行き着くまでにもう少し
『何か』が欲しかった…。

予想外にあっさりだったといえばいいのでしょうか。

というわけで少々辛口風味な感想となってます。
あと、勘の鋭い方だと
漠然とではあれどオチが予想できてしまうかもなので、
ネタバレとなりうる危険性もなきにしもあらずです。
ご注意ください。

太陽をなくした街 著者:水原とほる イラスト:奈良千春
ルチル文庫 BL小説 2013年7月
★★★
太陽をなくした街 (幻冬舎ルチル文庫)/幻冬舎
¥600
Amazon.co.jp


◆あらすじ(裏表紙)
父親が冤罪で逮捕されたのをきっかけに両親を亡くし、以来ひっそりと生きてきた大学院生の皆川七生。 しかし、両親の死の真相を知った時から七生の復讐計画が始まった。 計画に必要なのは、同じく冤罪で社会から抹殺された元自衛官で射撃の名手・吾妻光一。 彼に接触し、冤罪事件黒幕の射殺を依頼するが、吾妻からは金だけでなく七生の体も要求され……。 ◆


感想は読メからコピペしたものに加筆修正しています。

ドヤ街で始まるのでガテン系かと思いきや
「始末してほしい人間が二人いる」で一気にハードな様相に。

権力の闇に無残に消されてしまった
両親の復讐を企てる主人公と
暗殺を請け負う元自衛官というのには興味を引かれたんです。

仕組まれた冤罪とか、
権力の暗部に対する怒りとか、
題材的にも好みのツボですし。

ただ、心情描写のポイントが復讐にあるために
ふたりの関係性に恋情が混じっていく過程の描写が薄くて
こちらには伝わりにくいと感じてました。
特に攻め・吾妻の感情はなかなか読み取ることができませんでした。
(って私の読解力不足もあるかなwww)

復讐劇がどこに向かうのか予想がつかず、
どう着地するのかも読めなくて、
だからこそ期待してたのですが、
意外にも無難なところに落ち着いて少々肩すかしでした。

社会的には妥当だけれど物語としてはどうなのかな。
なんて思ったりもして。

攻めの心情がわかりにくいので
復讐のオチがストンと落ちてこない感じもあって
微妙な心境になってしまいました。

二人の間に復讐心を凌駕するほどの
滾るような昂ぶりが感じさせてもらえていれば
このオチも納得できたような気がするので
なんかもったいないです~。

水原さん初ルチルということで
レーベルの色に合わせてかなり練られたのだろうとは思うのですが。

でも、エンドは光あるハピエンでよかった♪

そして、奈良さんの描く吾妻がかっこいいです(〃艸〃)ムフッ
ライフルを構えたところなど、たまりません!
浮き出る腕の血管に(*´Д`)ハァハァ

あと、工事現場でクリームパン食べてる七生が可愛い!

吾妻も七生も好みのキャラなのです~((・´∀`・))ンフッ♪

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