腐友に頂いた本です~♪
すごくいいってオススメ本だったのですが、
本当にすごく良かった!

この本、シリーズの2冊目なのです。
私は1冊目未読なので、
登場人物の関係性や前作でのエピソードなど
わからない部分もあったのですが、
それよりも物語に引き込まれて一気読みでした。

前作読んでからの方がいいかとチラッと思ったりもしたんですが、
ページを繰る手を止めることができませんでした。
心情描写がメインなので読み応えもバッチリなのです。

そしてイラストが奈良千春さんですよーーー!!((・´∀`・))ンフッ♪

天使の爪痕 著者:高岡ミズミ イラスト:奈良千春
ルチル文庫 BL小説 2007年7月
★★★★
天使の爪痕 (幻冬舎ルチル文庫)/幻冬舎コミックス
¥540
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◆あらすじ(裏表紙)
瀬ノ尾聡明と桐嶋東吾との出会いは高校時代。 ヤクザの息子ということで荒れていた聡明は、自分を特別視しない東吾を意識するようになる。 実質一緒にいたのは数ヵ月だったが、東吾への想いが恋だと自覚した聡明。 その想いを秘め、今は東吾とはたまに会う程度で優しい恋人もいる。 しかし、東吾への想いは薄れず、さらに強くなっていき……!? ◆


感想は読メからコピペしたものに加筆修正しています。

ヤクザの息子というのはありがちだけど、
家が自分の重荷なのではなく
自分が家のお荷物になってると自覚している瀬ノ尾の
存在意義すら見いだせない深い孤独が辛い。

自分の人生すら組長である父親に決められ、
何一つとして自分の意志で動くことは許されない瀬ノ尾が
ネガ思考に陥ってしまうのは致し方ないと思えて痛々しかった。

そんな彼にとっての唯一の儚い希望も、
桐嶋への想いを隠し「友人」という関係の上でしか
夢見ることしかできないのがあまりに切なくて…。

ラスト間際でやっと二人の心が繋がるシーンには思わずホロリ。

第三者視点で描かれるエピローグで、
彼らの結末と桐嶋の15年の秘めた想いが明かされてます。
明確にはされない二人のエンドではありますが、
私はこれが二人にとってのハピエンであり、
きっと幸せにしていると信じています。

そして奈良さんの絵が物語をさらに深く魅せてくれます。
特に表紙絵が!
読了後に見ると胸が熱くなります。
奈良さんのイラストって本当に深いですね!

それから、瀬ノ尾と一緒に暮らしていて允也について。
彼は完全に間違っていたと思うけど、憎めませんでした。
瀬ノ尾を愛していたという言葉には嘘はなかったと思うし、
彼もまた苦しんでいたのではないかと思うので。
でも所詮、それだけだったのですが(笑)
桐嶋が彼に突きつけたものが揺るがない正論でしたから。

最後に余談なのですが(笑)

攻め・桐嶋の高校時代の描写を読んでたら、
某ボブゲの哲っちゃんを思い出しました。
哲っちゃんは私の大好きなキャラなのですが、
似てるんですよー!
性格も雰囲気も喋り方もビジュアルも学校での存在感も(ついでにバイトまでw)。
あ!そうだ!屋上での時間…ってのも。
まぁこれは学生モノにはありがちだけど(笑)

30歳である現在の桐嶋を読んでいると、
哲っちゃんもあの結末じゃなく
普通に生きて年を重ねてたらこんな感じだったのかなぁ
などと想像しちゃったりしました。

この本の方が先に発表されてるので
もしや哲ちゃんのモデルは桐嶋か?なんて思ったりもしてwww
もちろん偶然でしょうけどね。

そういえば、そのボブゲでは
他にも古い人気BL漫画と似てると感じる箇所があったような…。
どこがってのはもう覚えてないけども。
シナリオライターがいろんな商業BLに
インスパイアされててもおかしくないですもんね。

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