ワイルド＆セ.ク.シ.ー/高岡ミズミ ill.朝南かつみ

朝南かつみさんの挿絵作品なので購入してあったもの。
イラストが奈良千春さんに引き継がれスピンオフが出たので、
それを読む前に積読から引っ張り出しました。

私は高岡ミズミさんの作品を読むのは2作目なのです。
1作目はイマイチハマれなかったのですが、
これは楽しめました！

早い段階で明かされますが、
序盤では攻めの正体が謎になってるので
感想もネタバレしないように書いてあります。

事件絡みのハード要素も盛り込まれてますが、
物語は二人の艶めいた駆け引きとやりとりがメインなので
サクサク読めます。

ワイルド＆セ.ク.シー　著者：高岡ミズミ　イラスト：朝南かつみ
SHYノベルス　ＢＬ小説　2011年11月
★★★

ワイルド＆セ.ク.シ.ー (SHYノベルス274)/大洋図書

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◆二十八歳になる一宮悠介は、これまでいい恋愛をしてこなかった。　だから、今度恋愛するなら長くつきあえる相手がいい。　ずっとそう思っていた。　そんなある夜、傲慢なまでに自信にあふれた男、湯川と出会う。　二度と会いたくない、そう思わせるほど第一印象は最悪だった。　それなのに、気がつくと一宮は湯川のものになっていた。　「俺と寝ながら、他の奴とも寝るなよ」　好きとも愛してるとも言わないくせに、湯川は独占欲を見せる。　しかし、湯川には人には言えない秘密があるようで……　甘え方がわからない猫と、不遜な男の恋が始まる！！　◆

感想は読メからコピペしたものに加筆修正しています。

意図は違えど攻と受双方が
相手を疑い探り合いながらも
変化していくそれぞれの心情が面白かった。

交互に視点が変更されながらの展開は
ポイントの違う二人の探り合いによって
真相を読者が先に知ることができて楽しい。

ノンケの湯川が一宮に堕ちたり、
慎重だった一宮が湯川に流されてしまう理由付けが
少々強引にも感じるけれど
物語への吸引力を妨げる程ではなくて
さほど気にならなかった。

話が進むほどに変化していく二人の関係性が面白くて、
最終的には序盤からは想像もつかないほど甘くなってます。

終盤のＨには思わずニヨニヨしてしまった。
そして、攻めの「愛しいって気持ちだよ」ってセリフに萌え♪

食わせ物の攻よりさらに掴めない久世も高ポイント♪
彼には何度も騙されましたｗｗｗ

朝南さんの色香のある絵が
物語を淫靡に染め上げていて眼福でした。

巻き絵になってるカバーイラストも
物語の雰囲気が艶っぽく表現されてて素敵です。

そして。
もう二度と新作を見れないという寂しさは消えず…。

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