ふゆのさんの作品の感想記事、
全部で3つもあく金になってたΣ( ̄□ ̄;)

以下、2010年1月23日更新の記事原文に修正入れてます。
文章は触ってませんが自分で読み返すと時代を感じます。
お仕事BL、今だったらまっさきに秀さんが出てくるんだけどなぁw

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ふゆの仁子さんの2004年書き下ろし作品。

ふゆのさんは、登場人物の職業にも重点を置き
職務内容を詳細に盛り込みながら
お話を展開していくので読みがいがある作品が多いです。

今回はインスタレーション・アートの世界。
インスタレーション・アートとは完成した芸術作品を
ただ単に発表するのではなく、
展示空間全体をひとつの作品とみなす芸術。

主人公の岡崎は、それに加えて
観客のいる前で空間を演出、作品を作成、
さらに観客を巻き込みながら
その時間を共有するアートを手がけてます。

その岡崎の仕事を軸に二人の男が絡んできます。

アートというクリエイティブな世界と
二人の男を相手にたっぷりの萌えシーンが楽しめます!
3人で…ってのはないですが(笑)

偽りのコントラスト 著者:ふゆの仁子 イラスト:水名瀬雅良
徳間書店キャラ文庫 BL小説 2004年7月
★★★★
偽りのコントラスト (キャラ文庫)/ふゆの 仁子
¥560
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◆あらすじ
「イベント界の帝王」阿南と、若手実力派の瀬下。二人のイベント・プロデューサーから指名されたのは、新進気鋭のアーティスト・岡崎智樹。 依頼の内容は、二人と同時に作業を進め、たった二カ月で二つの作品を作ること――。 条件は厳しいが、成功すれば名を挙げるチャンス! だが仕事が始まった途端、「より深く知り合おう」と、岡崎は二人から同時にSEXを仕掛けられ!? ◆

NYでインスタレーション・アートの賞を取り、
凱旋帰国した岡崎ですが
日本での仕事を全面的にバックアップしてくれてるのは
キュレーターとしても有名な画商・御厨(みくりや)。
でも、日本での仕事は、岡崎の個性を必要としない
広告の仕事ばかりで、岡崎はかなりやさぐれてますw

そんな折、岡崎にインスタレーション・アーティストとしての仕事の以来が届きます。

その世界では、カリスマプロデューサーである阿南(あなん)と
彼の部下で将来有望なプロデューサー・瀬下(せしも)の二人。
彼らと共に、品川駅の再開発地区の1周年イベントでの仕事。

相手を知るには身体を繋げるのが一番わかりやすい――
と誘ってくる瀬下と何度も身体を重ねる岡崎です。

瀬下と阿南とは、同じイベントではあっても
オープニング・アクトとエンディング・アクトで
別々のプロジェクトを同時に進行していく状態。

どちらにも平等に…という前提の下、
岡崎は、肉体◇関係も平等ですべきか?と阿南を暗に誘います。

阿南にも抱かれる岡崎ですが
阿南のHは、一方的に岡崎をイかせるだけのもの。
岡崎は何度も何度もイかされますが、
同時に屈辱的な思いをさせられるという冷たいH。

イベントに対しても阿南の求めているものが理解できない岡崎は苛立ちます。

岡崎、瀬下、阿南という3人の男の
仕事に対する情熱やライバル心や嫉妬、
そしてそれを通して芽生える恋愛感情が
複雑に絡み合っていきながら
岡崎の作品も出来上がっていきます。

その3人の人間模様の中に、
岡崎が信頼する御厨の存在が
一種の清涼剤のような感じで出てきます。

岡崎が誰とどうなるのか、
とっても萌えたので書きたいのですが
ネタバレになるので書けないのがツライ!

誰が相手なのかは書かないけど
岡崎のかっこいいところを少しだけバラしときますw

岡崎、自分の気持ちに気づいてからは
受けなのに相手を口説いてます!

「俺から逃げるな
あんたは俺のことが好きなんだよ
いい加減自分の気持ちに気づけよ」

はぁぁ…とっても男前の岡崎でした!

この作品はそれまでのふゆのさんの記録を塗り替えたそうです。
ぬればシーンの回数とページ数で!


でもこれは2004年の作品なので、
それ以後記録はさらに更新されてるに違いないけどw

私、ふゆのさんだけでなく、岩本薫さん、烏城あきらさんといった
職業をきっちりと物語に生かして書かれる作家さんの作品が大好きなので
この作品も楽しめました~。

特に男同士の場合、恋愛部分だけでなく

仕事というのも重要なファクターだと思うので
それを盛り込んだ作品には引き込まれるんです。

学園モノよりリーマンモノの方が好きなのも

それが要因のひとつですね~。

最後にひとつだけ
御厨、阿南、瀬下。
漢字で書くと日本人ですが、読みをカタカナで書くと
ミクリヤ、アナン、セシモ。
外国人みたい~(笑)
よくこんな名前をつけたなぁと思いましたが
PCの変換に入ってるので、あまり珍しくない苗字なのかな?

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