ゲンキノベルズより刊行された『ハンサムは嫌い。』(2002年刊)と、
『無作法な紳士』(2005年刊)の2作品を、
1冊にまとめてSHYノベルズで発刊された新装版です。
上記2作品の他に書き下ろしの『苺と秘書』も収録。

お値段は高めですが、
分厚くて中は2段組と充実してますし、
ノベルズ2冊がこの1冊で読めてお財布事情的にもありがたい。

かなりのボリュームだけど、
コメディタッチなので読みやすいのもいいです。

ハンサムは嫌い。 著者:榎田尤利 イラスト:小椋ムク

SHYノベルズ BL小説 2012年10月
★★★★
ハンサムは嫌い。 (SHYノベルス292)/大洋図書
¥1,292
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◆あらすじ(裏表紙)
ハンサム嫌いなゲイの男と、
ハンサムでゲイ嫌いの男が出会ったら――!?
ハンサムな男ほど大嫌いなトップスタイリストの由比若葉は、新しい仕事場を訪ねた朝、見た目のよさが最大の取り柄の男・真壁英生と出会った。 互いに相手に不快感を抱き、第一印象は最悪なふたりだったが、知り合ううちに好意を抱くようになり……!? 『ハンサムは嫌い。』『無作法な紳士』に書き下ろし『苺と秘書』を収録。 ◆


感想は読メからコピペしたものに加筆修正しています。

どちらも旧版未読です。

視点移動が頻繁で少々戸惑ったり、
物語的にこなれてない感もあったりして
榎田作品として時代を感じましたが、
どちらもテンポのいいコメディタッチなお話で楽しめました。

『ハンサムは嫌い。』
女たらしで下半身暴走男のくせして女嫌い。
そのうえホモフォビュアな社長のドラ息子・真壁は
仕事に対する姿勢もいい加減。

対する由比は華奢で美麗な見てくれに反して沸点低く、
キレると元ヤンの本性まる出しで口は悪いは手が出るわ…。
でも、自分の仕事に誇りを持ち真摯に客に向かう。

出会いから反目し合ってたふたりが
職場での出来事を通して少しずつ理解し惹かれあっていく。

ダメ男も気の強い男もツボな私なので
攻受共に魅力を感じてこちらの方が好き♪

真壁が由比にボカスカやられてて小気味いいし、
お仕事BLの要素もあって面白かった♪

オネエ好きとしてはドラァグ・クイーンの玉助もツボ♪
表の姿は端整なイケメンのやり手風ビジネスマンというのもイイ!
できれば、表、裏(珠子)両方の絵も見たかった~。
でも、ムクさんの絵柄とは合わないキャラかな(笑)

女の登場率が高く使い方も上手い榎田作品、
このお話でも女がいっぱい出てきます。
店のスタッフの女子たちが面白くてカワイイの~♪
でも、インパクトあり過ぎな縞子だけは少々疑問。
キャラ設定の要因部分なのはわかるけど、
少々無理を感じるというかなんというか…うーん…。

『無作法な紳士』

財閥の家督相続争い絡みで
少年の受けが年上のワイルド系攻めを紳士に育てていく
というストーリー自体は面白いのですが、
受けの桜彦(17歳)に魅力を感じられなくて、
榎田作品なのに萌えシーンは飛ばし読みでしたw

あと、私が予想してた攻めの克郎の正体は見事に外れw
それはどーでもいいんだけど、
この設定はなんの意味があったのかな?とちょっとポカンとしちゃった(笑)

それよりも!
社長の九重七曜(名前もいいな!)と秘書に
美味な匂いを感じとり、
ひそかに妄想萌えしてました(#'pq')グフフ♪

書き下ろし『苺と秘書』がこの二人だったからもう!
ニヨニヨしながら読んでましたよ。
私はオヤジ萌えなので、この二人の話をもっと読みたいですー!

またまた、どーでもいい話を最後に。
実は…。
「無作法な~」の最初のページで
ジコが桜彦を見つけて連れて帰ったんだと読み間違えて、
「おお!獣×人?
榎田さん、初期には人外系も書いてたんだ!ワクワク~♪」
などと、とんでもない勘違いをしてました。
すぐに間違いだと気づいたけど(笑)

はい。どーでもいいwww

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