講談社文庫の『箱の中』を読了し、
やっぱり最後まできっちり再読したいと思い、
ホリーノベルズ『箱の中』『檻の外』、
全サ小冊子『すすきのはら』を引っ張り出しました。

以前にも感想記事をあげてますが、
それはアメブロの前にやってたブログに上げた記事を
コピペしたものなのでかなり古いのです。

というわけで、今の感想も記事にしておこうと思います。
といっても読メからのまるっとコピペ(少々修正あり)ですが(笑)

【関連記事】
箱の中&檻の外
∟番外編
 すすきのはら (全サ小冊子)←完全ネタバレで書いてますのでご注意を!
∟講談社版
 箱の中

箱の中 著者:木原音瀬 イラスト:草間さかえ
ホリーノベルズ BL小説 2006年3月
★★★★★
箱の中 (Holly NOVELS)/蒼竜社
¥900
Amazon.co.jp


◆あらすじ(裏表紙)
堂野崇文は痴◇漢と間違われて逮捕されるが、冤罪を訴え最高裁まで争ったため、実刑判決を受けてしまう。 入れられた雑居房は、喜多川圭や柿崎、三橋といった殺人や詐欺を犯した癖のある男たちと一緒で、堂野にはとうてい馴染めなかった。 そんな中、「自分も冤罪だ」という三橋に堂野は心を開くようになるが…。 ★喜多川出所後の話『脆弱な詐欺師』が大量書き下ろしにて掲載! 必読! ◆


今回講談社版を読了したので何か違いがあるかとざっと再読。
でも、飛ばし過ぎて、
詐欺師の話の喜多川の支払回数と金額がくらいしか違い発見できずw

初読時は重苦しいような痛みを感じたけど
木原節に馴染んだ今は、
喜多川と堂野、双方の心情が胸に迫り切なさを感じた。

文庫に収録されてない掌編、
大江のその後はみじめだけど、
この夫婦は彼にしろ妻にしろ現実的にもありがちな思考かと。
だからこそ、喜多川の一途な想いが一層際立ってくる。

檻の外 著者:木原音瀬 イラスト:草間さかえ
ホリーノベルズ BL小説 2006年5月
★★★★★
檻の外 (Holly NOVELS)/蒼竜社
¥900
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◆あらすじ(裏表紙)
別れから六年経ったある日、堂野崇文は自宅近くの公園で喜多川圭に再会した。 喜多川は「ずっと捜していた。 一緒に暮らしたい」と告白する。 六年前と全く変わらぬ一途な想いに堂野の心は乱れ、連絡先を教えてしまう。 が、すでに堂野には妻も子供もいて……。 『箱の中』  待望の続編! せつない二人の物語『雨の日』や『なつやすみ』など、大量書き下ろしを収録! ◆


再読でも号泣。

愛は人の生にどう作用するのか。

『雨の日』
二人一緒の人生は、
一人よりももっと多くの色を添えていける。
ラストの喜多川が愛しい。

『なつやすみ』
麻理子の息子・尚の目を通して描かれる喜多川と堂野。
喜多川がよく笑っているのが胸に沁み入ってくる。

物語は喜多川の人生の結びまで描かれ、
この本をラストまで読めば
堂野がけっして流されたのではないとわかる。

二人が歩んだ人生の軌跡に感無量!

草間さんの絵も物語に合っててすごくいい。
口絵と189ページの挿絵が特に好き!

すすきのはら 著者:木原音瀬 イラスト:草間さかえ
ホリーノベルズ 全サ小冊子 2006年9月
非売品

腐の底通信☆BL感想録-IMG_6411.jpg

死ぬまで一緒にいたいと互いに思い合える幸せ。
死んだ後も一緒にいるための堂野の決意、
そして二人の深い愛情に感涙。

<3冊再読のまとめ>
とにかく泣きました。もう号泣ですよ…。

そして、
私の中で箱と檻はお気に入り木原作品の不動のトップだと再認識。
名作です!
殿堂入りです!

今までは、木原節が結構強めなお話なので、
木原作品に慣れてない方には
「美しいこと」や「薔薇色の人生」、
あるいは「恋について」をお勧めしてきたけど、
これからは箱&檻を一押ししようと思います!

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