腐友に借りた本です。
絶版レア本!
木原節、最高でしたー!

本編『LOOP』と後日談『eternal』、
そして文庫版で収録された『F』の3編。
『F』は受・有田英一の伯父・有田和久の過去話です。
和久と彼の同級生・船橋至のお話。

輪廻転生モノですが、
現在の流れの中に差し込まれる過去エピが
前世の物語を小出しに読ませてくれるため、
予測のつかない展開と一筋縄ではいかない運びとなり、
木原ワールドに思い切り引きずり込まれました。

結末も「ハピエンですよー」という単純なものではなく、
木原さんらしいある種突き放したような締め方なので
読了後もぐるぐると複雑に感情がめぐってました。

コノハラーな私をバッチリ満足させてくれる1冊でした!
この本を貸してくれた腐友に感謝なのです。
ありがとうーヾ(=^▽^=)ノ

LOOP 著者:木原音瀬 イラスト:藤田貴美
アイス文庫 BL小説 2003年11月
★★★★★
LOOP (アイス文庫)/木原 音瀬
¥720
Amazon.co.jp


◆あらすじ(裏表紙)
幼い頃から州脇義国のなかには、宮澤という若い男がいた。宮澤は、過去に愛した女への未練を昇華できず、現世の自分(州脇)のなかにとどまり続けていた。 そんなある日、大学で知り合った英一が、宮澤の想い人の転生であることを知った宮澤は、果たせなかった彼女との幸せな日々を、英一で遂げようと英一に付きまとうように。 英一会いたさに州脇の身体も、意識さえも自由に支配していた宮澤だったが…。 なんと!文庫でしか読めない大量番外編付き!! ◆


読メ感想に少々加筆修正。

絶版モノの古い作品だけれど
展開も結末も木原さんらしくて
のめりこむようにして読んだ。

前世の思念に振り回される男たち。
まさしく情念のループ。

愛情が偏執的に振り切れてしまってストカそのものだけど、
それは一途と紙一重で。

だからこそ怖い。

前世のもつれた関係をなぞりながらも
現世の二人は彼らだけの愛の形を紡ぎだしていく。

人間の感情は理屈や理論では割り切れないものだと実感。

『好きという気持ちに気づけないのは幸か不幸か』

それは本編、後日談、スピンオフ番外編を通した問いかけで、
この本のエンド後に遺された船橋はどんな答えを出すのだろうか。
――深い余韻だった。

この本、自分でも欲しくなっちゃっいました!
絶版モノなので難しそうだし、
見つけてもきっと高額だと思うけど、
探しますっ\*^O^*/

英一の兄のお話で『恋愛時間』という本もあるので、
それも一緒にね!

≪木原音瀬作品INDEXへ

↓クリックよろしくお願いします♪壁||ョ*´ェ`) 
にほんブログ村 小説ブログ BL小説読書感想へ  にほんブログ村


恋愛時間 (アイス文庫)/木原 音瀬
¥650
Amazon.co.jp