奈良さんが挿絵担当されてるので購入しました。
バーバラ片桐さんのラヴァーズ文庫。

養父による性◇的虐待といった重い背景や、
年下攻めの病んだ執着による陵◇辱というダークなお話ですが、
Hシーンが大量(中盤は全部H)のため、
物語に対する物足りなさを感じてしまいました。

なのでちょいと辛口感想です。

ジェラシーの囁き 著者:バーバラ片桐 イラスト:奈良千春
ラヴァーズ文庫 BL小説 2012年8月
★★
ジェラシーの囁き (ラヴァーズ文庫)/竹書房
¥620
Amazon.co.jp


◆あらすじ(裏表紙)
「幼かったお前と、弱かった俺。 最初に間違えたのは、どっちだ――」。 一流商社に勤めるサラリーマン・奥田孝幸は、出世も約束され、順風満帆の生活を送っていた。 しかし、同じ部署に入ってきた新入社員の秋谷育士を見た瞬間から、嫌な予感が湧き上がるのを感じる。 孝幸が今まで必死に隠してきた秘密を、唯一知っている男に、郁士はとてもよく似ているのだ。 動揺を押し殺す孝幸だが、育士は何かを見透かしたように、ゆっくりと近づいてくる。 羞恥、負い目、屈辱…あらゆる手段で、孝幸は雁字搦めにされてゆき…。 ◆


以下、感想は読メからコピペに少々加筆。

消し去りたくて、消したつもりでいて、
でも、心の奥底に沈んでいる罪悪感。
それは再会という形で突きつけられる…。

仄昏い閉塞感と理不尽な執着という
好きな系統のお話だったのだけど、
Hシーンの分量が多過ぎてげんなり。

しかもエロだけの描写がほとんどで、
そこから双方の心情を汲み取ることが出来ず、
ただただ無体なHを繰り返してるという印象。

ちくび責め、お道具Hがふんだんなエロを楽しむ本
と割り切ればいいのかもだけど、
好きな系統の話だけにもっと物語を楽しみたかった
という個人的な残念感が強い。

攻めの育士、受けの孝幸、
二人の心情をもっと深く掘り下げてあったら
きっとハマって読めただろうと思います。
特に、孝幸の罪の意識から愛情への変化が理解できなくて、
二人の間に本当に愛があるのか疑問を感じる読後感でしたから。

奈良さんのイラストについては。
読む前に見た感想は、
なんかいつもの奈良絵よりあっさり気味…
と思ったのだけど、お話読んで納得。
ほとんどHがメインだから挿絵も必然的にそうなるわけですよね。

でも帯を外すと表紙絵下部には二人の過去という演出がされてて
やっぱりさすがな奈良さんです! (∩´∀`)∩ 

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