「間の楔」完結記念の執着愛フェアで買った本。
これまたずっと積読でした。

まさしく執着愛のお話ですよ~♪
鬱展開ですが、今のナギはそゆのを読みたい気分だったようで、
満足できるお話でした(*´∀`)

ただし、幸也の母親、聡の母親、幸也の恋人、幸也を好きな女生徒
と、嫌な女が次から次から出てきます(笑)

君を殺した夜 著者:夜光花 イラスト:小山田あみ
キャラ文庫 BL小説 2006年11月
★★★★
君を殺した夜 (キャラ文庫)/徳間書店
¥560
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◆あらすじ(裏表紙)
「ここから飛び降りたら、お前を好きになってやる」。 10年前、幼馴染みの聡の告白に幸也が出した条件だった。 何においても優秀な聡が妬ましくて、酷く傷つけたかったのだ。 そんな幸也が勤める中学に、聡が新任教師として赴任してきた。 聡は「お前に罪の意識があるなら、身体で償え」と、幸也に強引に迫る。 けれど、聡は辛辣な言葉とは裏腹に、優しく幸也を抱きしめてきて…!? ◆

幼馴染みの病的再会モノ。
執着攻・聡は復讐の意図を前面に出し、ネガ受・幸也を抱くけれど、
その抱き方には幸也の身体を気遣ってる節があるので痛さはありません。

幸也の妬み僻み嫉妬というネガ思考が、
対聡にだけ強烈に発動している点で、
彼もまた聡に執着しているのだと感じられますし。

とにかく、この幸也のネガティブ思考のスパイラルが
これでもかってくらい続きます。

その中に過去のエピソードが盛り込まれ、
幸也と聡の間に起きた出来事、
彼らの家族間の問題などが明らかになっていきます。

それにより、幸也の歪な負感情が生まれた要因や、
聡との関係が拗れていく経緯がわかります。

幸也が自滅していくような展開ですが、
幸也視点で心情が丁寧に描写されてるので、
共感はできずとも理解はできました。

だから終盤、幸也が気づいた
自分の望む聡との関係の在り方がすとんと胸に落ちてきました。

一応はカプ成立となりますが、完璧なハピエンとはいえません。
まだまだ不安が残る…といった余韻があり、
この物語に相応しいエンドだと思います。

でも、後日談は読みたいけどw
聡は幸也を甘やかすだけじゃなく、
うんと甘えてあげるのも必要なんじゃないかと。
甘え甘やかされ、頼り頼られるという関係を築いていって欲しいな。

このカプも一種の割れ鍋に綴じ蓋カプだと思われるから、
ちゃんと噛み合えばベッタベタになりそうだもの。

イラストについて。
表紙を見た時に、
あみさんっぽいけど、あみさんじゃない?
と思って、本読む前に絵師名をチェック。
そしたら、やっぱり小山田あみさんだった!

いやぁ、すごい絵が変化してるのね。
モノクロの方はそうでもないんだけど、カラーの方が変化が大きい。
塗りのタッチが全然違う~。
どっちがいいとか悪いとかじゃなく、
今もいいけどこの頃もいいなぁって純粋に思う♪
小山田さんの絵、大好きだもの。

そういえば、中原一也さんの極道スーツも小山田さんだけど、
初期と今では絵が全然違うことを思い出した。
絵師さんも日々進化してるんですよねー(∩´∀`)∩ 

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