忍者!呪術!3ぴ!オヤジ!ェ 
少しぐろさもあるダークファンタジーで面白かったです。
戦闘シーンもありますよー♪

ちょいとぶっ飛び設定でもあり、
受けが蛇にヤラれちゃうシーンや
人あらざるものにヤラれるシーンもありますので、
苦手な人もいるかなぁとは思いますが。

でも、沙野さんの作品なので、
恋の展開や登場人物の心情が丁寧に描写され、
それぞれが抱える苦悩や悲哀など、切なさもたっぷり味わえます。

朝南さんのイラストもステキでした!
珀は美しく、彬匡はワイルドで。
口絵の彬匡の太ももにhshs…

つる草の封淫 著者:沙野風結子 イラスト:朝南かつみ
プラチナ文庫 BL小説 2010年1月
★★★★
つる草の封淫 (プラチナ文庫)/沙野 風結子
¥670
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◆あらすじ(裏表紙)
権力者の影武者となる「珠」として造られた葛は、本体の月室藩主の子息・藤爾に代わり、幼い頃より慕う上忍の珀とともに緋垣藩に人質として赴く。藩主の嫡男である緋垣彬匡は、周囲のものに禍を撒くと噂され、恐れられていた。 諜報活動を行う葛は体◇液から情報を読み取る特殊能力がうまく使えず、焦りを覚える一方、不幸をもたらす己を呪う彬匡の孤独に触れ、惹かれ始めるが……。 ◆

あらすじにあるように、主人公・葛は、
人と同じ身体を持ち、己の感情も持っているのですが、
人ではなく造られたもの。
用が済めば、首を切り落とされ毀されて洗われる…。

人間の都合で造られた道具でしかない葛が、
珀を慕い、彬匡に恋をしていきます。

那義は、タイプの違う攻め二人がどちらもツボなので、
カプがどうなるのかもワクワクでした。

背景が複雑なので3人ともストレートな感情表現はなく、
書かれている文章からこぼれてくる心情を読み取っていくと
切なさがどんどん増量されていきます。
こういった表現方法は、さすが沙野さんだなぁとうっとりでした。

彬匡は傍若無人で気性も荒く、凶暴なんだけど、
彼の本質や彼の抱える孤独が見えてくると、
痛々しいとさえ思えてきて…。

暴君な彬匡も萌えだけど、
白髪ロンゲの珀から漂うオヤジ臭もたまらん!

特に珀の心情が読み取れるようになると、
彼の押さえ込んだ執着や嫉妬が感じられて
珀萌えが増します(人´∀`)

沙野さんのあとがきにあるショートケーキのイチゴの件に同感!
後で食べようととっておくと後悔する羽目になるんだよねw
ちなみに那義は好物は先に食べる派です!(どうでもいい)

個人的に珀はこのまま宙ぶらりんでもいいんだけど(笑)
3部作ということなので次巻が楽しみ!
でも、発行予定は2012年頃だとか。待ち遠しい~

あ、それから、このお話の敵役として出てきた
九鬼神流の師弟コンビもお気に入り!
特に弟子の闇路が気になる!( *´艸`)ムプ
きっと今後も出てくるよね?ヽ(*╹◡╹)ノ

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