明治カナ子さんの初期作品集です。
旧版コミックス「甘い針」を再編集したものに、
コミックス未収録「埋葬」、「受難の日々」、
そして「さくら色のあと」シリーズの描き下ろしが1作収録されてます。

かなり古い作品なので、今のBLとは違う世界です。
痛くて暗い、うつ展開の短編集です。
そしてほとんどが少年が主人公というのもジュネですねー。
明治さんの絵もかなり違います。

甘い針 著者:明治カナ子
on BLUE collection BLコミック 2011年5月
★★★★

甘い針 (Feelコミックス オンブルー)/明治 カナ子
¥650
Amazon.co.jp

◆あらすじ(裏表紙)
友人達に身体を弄ばれていた孝也は年上の聡明な従兄弟・正に助けられる。以降、正に依存していく孝也だったが、その代償といわんばかりに身体を奪われてしまう。正は自分を好きではないのに何故抱き続けるのか……?(従兄弟同士3部作) 心揺さぶる珠玉の8編のほか、描き下ろし番外編と、幻の短編「埋葬」、「受難の日々」を収録。 ◆

付いてたペーパーに
「息のつまる話が多いのでたまに息つぎして読んでいただけたら」
とありますが、ほんとに息がつまります(笑)

大人の攻めによる執着モノが多いのです。
しかも受けがかなり痛い目に…。
描写もしっかりなので、痛いのが苦手な人は厳しいかも?

でも、ストーリーがしっかりとしていて、
独特の世界観があるので読み応えのある短編集です。

ダークエンドが多いのですが、
その奥にある心情が余韻となり、
那義的には後味は悪くなかったです。
ハピエンやBL的萌えを期待する方には辛いかもしれません。

新装版に初収録の「埋葬」と「受難の日々」は
痛い展開はなく可愛さも感じられる作品です。
特に「受難の日々」はラストで笑ったし!

以下【 】内読メ感想を一部コピペ。

【痛い話も攻めの執着も大好物なのですが、
少年というのが苦手なので一歩引いた視点で読んでたはずが、
いつの間にか物語に引き込まれてました。

年若い主人公が終末のような観念を受け入れたり、
ハピエンでなかったりという暗い終わり方のお話も多いのに、
それを納得させる物語の描写と展開があり
不思議と読後に痛みを引きずることはなく
初期の明治さんの世界を堪能できました。

ペーパーの注意書き無視して息をつめて読んでましたwww 】


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