もろづみすみともさんの「きっと夢みるヤマアラシ」、
シトロンで時々読んでて気に入ってたので、
コミックスになるのを待ってました!

最終回の載ったシトロンも持ってますが、
コミックでまとめて読みたかったので
グッとガマンして読みませんでしたwww

こうして全編を通してじっくり読めて満足でございます!
いいお話でしたよ~!

きっと夢みるヤマアラシ 著者:もろづみすみとも
シトロンコミックス BLコミック 2011年4月
★★★★

きっと夢みるヤマアラシ (CITRON COMICS)/もろづみ すみとも
¥670
Amazon.co.jp



◆あらすじ(裏表紙)
同じ日に引っ越してきた吾妻と大野。初日に吾妻の元彼が現れ、偶然出くわした大野を見て新しい男が出来たせいで別れたのか!と勘違い。殴られそうになったところを大野が咄嗟にかばってくれた。それ以来、ゲイだと知っても親切にしてくれる大野に戸惑う吾妻だったが天然で無愛想だけど優しい大野に次第に惹かれていく。 しかしある日、大野の左わき腹に大きな刺し傷があるのを見てしまう…! 恋愛に手馴れた30男・吾妻とぶっきらぼうで天然な20代ノンケの大野。心に傷とスキマを抱えた二人は本当の恋におちるのか? ◆


恋愛って未来に絶対はなく、
異性同士のカプでも大なり小なり不安はありますよね。

でも、同性同士ではその証とも呼べるべき
何かを得られるわけではなく
不安要素がさらに多いわけで…。
しかもゲイの吾妻が好きになった相手が
ノンケともなればなおさら。

恋愛が長続きしない吾妻ですが、
それは遊んでるからというわけではなく、
いつも一緒にいたいと思ってしまう
自分の気持ちに怯えて逃げ出してしまうから。

ノンケの大野を好きになっても報われないと
わかっていても好きになってしまう吾妻の気持ちが

とても自然に伝わってきます。

大きな温かさで接してくれる大野の傍にいるだけで
『キスもセックスもしなくても幸せだと思える』
これなんですよねー。

でも、大らかに見える大野にも実は大きなトラウマがあり、
中盤以降はそれを絡めた吾妻の心情描写と
大野とのすれ違いといったシリアスな内容になっていきます。

力がなくて頼りなげに見える吾妻ですが
内面はきちんとした大人の思考をする人なので、
ぐるぐるしてしまっている内容も
読んでてちゃんと理解できるんですよ。
――好きだからこそ怖くて一歩が踏み出せない――

一方の大野は口下手過ぎて気持ちを伝えきれていない。

恋に臆病な受と、言葉が足りない攻、
お互いを想う気持ちはいっぱいなのに
傷つくこと傷つけることが怖くて
上手く繋げることが出来ないのが辛いです。

終盤の展開がとても切なく、
ラストへの運びも素敵で胸に響きました。
タイトルの「ヤマアラシ」の意味がわかるモノローグもよかった。
終盤からラストへはホロリと来ましたよ~。

描き下ろしとカバー下のもろづみさんのあとがきが
楽しくて笑えます!

年下攻めがセックス下手って、ミョーに萌えますね( *´艸`)ムププ
ちなみに大野は格闘家ですよ。
だから身体がゴツくて分厚くて逞しい!
でも、ヘタ……(ノ∇≦*)キャハッッッ♪
もう、可愛いったらないよ!

あと、第5話の扉絵の吾妻が色っぽい(o^-^o) ウフッ


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