腐友に借りた本です。
久我有加さん初読みですが、
読みやすい文章で心情描写も丁寧、
お話の展開も面白くて楽しめました♪

方言BLです!
大阪が舞台なのでキャラたちは関西弁。
メインの二人のポンポン飛び交う会話が楽しかったです。

これ、読メの読友さんのコメントで
ずっと気になってた「芸人シリーズ」の第1弾でした!
全然知らなかった!

だって、タイトルに共通性ないし、絵師さんも違うんだもの。
第4弾「恋に花実は咲くのです」の絵師さんは草間さかえさんです。

何でやねん!1 著者:久我有加 イラスト:山田ユギ
ディアプラス文庫 BL小説 2004年5月
★★★★

何でやねん! 1 (ディアプラス文庫)/久我 有加
¥588
Amazon.co.jp


◆あらすじ(裏表紙)
相川仁は苛立っていた。高校入学以来毎日、ある男に漫才の相方になってくれとつきまとわれていたのだ。かつて言葉のいじめにあっていた仁は、人に笑われるのが大嫌い。だがその男・土屋来は、仁がどんなに冷たく断っても諦めなかった。「笑われるのは怖いことやないよ」 不思議な熱を込めてそんな風に口説く土屋に興味を持ち始めたある日、仁は当時のいじめの主犯格・福島と再会し……。 青春☆漫才ラブ×バトル!! ◆
 

高校生モノには萌えない那義ですが、
これはときめいた!( *´艸`)ムププ

小学生の頃、大阪から東京に転校した仁は、
大阪弁が原因でいじめにあったのがトラウマになってます。

大阪に戻ってからもそのトラウマは根強く、
笑われることに怯え、笑いそのものを嫌悪し、
心を強張らせたままの相川に対して、
同級生の土屋は入学当初から
漫才をやろうと誘い続けてるのです。

この土屋のキャラクターがいいのですよ。
長身で精悍なイケメンという外見に反して、
穏やかでおっとりしてて和み系。
相川がどれほど冷たくあしらってもめげることなく
根気よく口説いています。

そんな土屋に懐かれ続けることで
ツンツンだった相川に少しずつ変化が見え始めます。

「笑われる」と「笑わせる」…。
文字にしたら一文字しか違わないけど、
意味は大きく違いますよねー。

笑顔を見せることがなかった相川が
いつの間にかごく自然に笑う…
それを引き出したのはもちろん土屋。
素敵でした~。

土屋のヘタレだけど大きく温かな想いが、
いじめのトラウマから笑いを恐れる相川の心を解していくんです。

その過程が丁寧に描写され、
そこに恋心も上手く盛り込まれているので
相川の感情の動きもすんなり納得できました。

相川の心にあふれ出す土屋への想いの描写が好きです。

Hシーンもありますよ~。
性格的には気性の荒い相川が攻めっぽいのですよ。

漫才のポジションも相川がツッコミで土屋がボケですからwww

でも、ラブに関しては逆。
男前のツッコミ・相川が受けで
ヘタレ大型ワンコなボケ・土屋が攻め。
このポジショニングもいいなぁ~♪

漫才コンビの名前は『バンデージ』
いじめに対する武器として習い始めたキックボクシングを
大阪に戻っても続けている相川関連でついた名前です。

土屋視点のお話もあります。

お互いに支えあおうとする二人の関係性が素敵です。

元気をなくしている日本という現状で、
「笑い」が元気の源になるというこの作品を、
今、読んだことは私にとってタイムリーで
感動を覚えました。

山田ユギさんの絵もこの作品にぴったりですごく良かった!

2巻も借りてあるので、これから読みます~

芸人シリーズは
第2弾「月も星もない」「月よ笑ってくれ」
第3弾「それは言わない約束だろう」
第4弾「恋で花実は咲くのです」
でいいのかな?抜けてるのない?


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