夜光花さんの2月新刊です。

冒頭に悪夢の存在があり、
夢の共有や夢と現実のリンクといった
夢絡みのミステリーワールドになってます。

登場人物は高校生の幼馴染3人組。
恋愛はトライアングルな展開になってます。

お話の展開は面白くて、

ぐいぐい引き込まれて読みましたが、
読み終えてみると、なんだかなぁ…といった感じでした。

なので辛口レビュになってます。


熱情連鎖 著者:夜光花 イラスト:梨とりこ
BBN BL小説 2011年2月
★★★

熱情連鎖 (B-BOY NOVELS)/夜光 花
¥945
Amazon.co.jp

◆あらすじ
瑛太と俊と典之は、幼馴染みで親友だがある日、老人から不思議な物を手に入れる。それは悪夢を吸いとるらしく、夢見が悪い瑛太は喜ぶが、2人の瑛太への恋心を知るきっかけにもなった…。 大事な親友たちの熱情にとまどう瑛太を、積極的に口説いてくる俊と、寡黙な中にも情熱を秘めて抱きしめてくる典之。溺愛ぶりを隠さない2人に、身も心もとろけだす自分を感じて…? 3人の想いが夢とうつつで甘く淫らに連鎖する、その執着愛のゆくえは!? ◆



主人公・瑛太と幼馴染みの俊と典之の3人が
夢と現実に翻弄されながら
トライアングルな恋愛模様を展開していきます。

その中に瑛太の抱える背景が盛り込まれ、
瑛太の悪夢という謎が浮かび上がってきます。

この不思議な「夢」の現象を引き起こしているのが、
道に迷った先で出会った謎の老人から買った
ドリームキャッチャーというアイテムなのですよ。

このドリームキャッチャー、ずいぶん昔に流行りましたよね。
悪い夢を吸いとってくれるというグッズ。

うちにもありますwww

このアイテムによって3人が同じ夢の世界に行くんです。
ほんとにそんなことが起きたら楽しいかも?
と最初は思ってたんですが、
そこで彼らの身に起きる事を知れば、
楽しいなんて言ってられませんでしたwww

ミステリー部分の展開は面白くて、
いろいろな仕掛けが置かれていくんです。
でも、終盤に回収されていく、
そういった仕掛けや伏線の真相に
深みがなくて物足りないんです。

あれは結局なんだったの?
という回収されないままのネタもありますし。

細かい部分で言えば、
エピソードの入れ忘れじゃないかと思うものもありました。

そしてなにより、登場人物に誰一人として愛着がわかなかった。
恋愛面においての登場人物たちの心情にも共感できず。

俊と典之には執着めいた感情があるのですが、
肝心の瑛太の気持ちが弱すぎて…。

トライアングルならば三者三様の
相手やライバルに対する深く重く切ないような
想いや嫉妬、迷いや葛藤などがなければ
読者として納得できないですよね。

この作品ではそういった描写が足らなくて、
ただ流されるだけの瑛太とそれに便乗する俊と典之
といった感じで心惹かれるものがなく、
なんだか不完全燃焼といった読後感でした。

お話そのものは面白かっただけに、
もっとじっくりと書いて欲しかったです。

でも!エロは濃い目です~!
中盤以降はエロがいっぱいwww
なにしろトライアングルですからね!
その点については楽しめるのではないかと思います。

ペーパーは瑛太と典之がメイン。
Hもありました~(o^-^o) ウフッ

そういえば、うちのドリームキャッチャー、
ホールに飾ってありますが、
私の寝室に飾ってみようかしら?
でも、ちょっと怖い?www


≪夜光花作品INDEXへ


↓ランキングに参加してます。ポチしてもらえると喜びます♪
にほんブログ村 小説ブログ BL小説読書感想へ  にほんブログ村