「このBLがやばい！」4位ということで読んでみました。
モンデンアキコさん、他ジャンルで活躍されてる方なのですね。
那義は、全く知らずに初読みです。
表題作（2話構成）、同時収録作（2話構成）、
表題作スピンオフ（1話）、表題作描き下ろしが収録されてます。
1円の男 著者：モンデンアキコ
花音コミックス ＢＬコミック 2010年6月
★★★
- 1円の男 (花音コミックス)/モンデン アキコ
- ￥630
- Amazon.co.jp
◆あらすじ（コミックス裏表紙）
貧乏探偵・三条啓介を訪ねてきた久々の依頼人はちょ～無礼な美人銀行員・政木涼だった。男に裏切られた政木が「いくら払えば僕と寝てくれるんだ？」と自分を貶め誘う姿にキュュ…ン
ときた三条は!? 衝撃★モンデンアキコ初BLこみっくす ノンケ探偵×ツンデレ銀行員ラブコメ ◆
絵が上手いですね！
単なる美形キャラではなく、
「男の色気」や「雄のフェロモン」が溢れる絵柄なので
とても好みですー！
表紙のカラーもすごく好き！
表題作「探し物はなんですか？」「1円の男」
1500万円を持って逃げたセフレ・恭一を探すのを
貧乏探偵・三条に依頼した涼は
ツンデレ眼鏡のエリートリーマン。
涼のツンデレっぷりに惚れてしまうノンケ・三条ですが、
涼は愛し方、愛され方を知らず、
男同士のつきあいは金を払う以外にどうしたらいいのかわからない。
そんな涼の心を解していくのが三条です。
タイトルの「1円」の意味も作中でわかります。
これが笑いのネタとしても楽しい！
同時収録 「貸し借りなしで」「負けず嫌いもほどほどに」
大学時代からの親友・梅とカンジ。
女にだらしない梅に
とうとうカンジが秘めた想いをぶちまけて！
男同士のセックスになったのはいいけれど
親友同士という対等な関係なのに
いつも自分が喘がされているのに納得しない梅は
なんとか自分がカンジを啼かせたいと張り切りますが…!?
スピンオフ「放蕩と無頼」
涼のセフレだった恭一。
実はヤクザの跡取り息子ですが、
ヤクザが嫌いで逃げ出してます。
ある日、若頭の木島が迎えに来ますが、
実は恭一はずっと木島のことが好きだった。。。
描き下ろし「秘密のカラダ」は、
三条の肉体美と涼の肉体美について。
涼の肉体の秘密は…
オチが笑えます(*≧ｍ≦*)ププッ
どのお話も面白かったです～。
コミカルな展開と、シリアスな内面描写のバランスもよく
とても楽しく読めるのですが、
読み終わった後に、いまひとつ、
心を動かされる「なにか」が足りない気がして。
表題作に関していえば、
恋愛の仕方がわからない涼が抱える背景に
母と子の関係が出てきてますが、
それが軽く触れる程度で過ぎていってしまってるのですよね。
ノンケの男があまり躊躇なく男を抱くというのも
ちょっと引っかからなくもない。
モンデンさんが他ジャンルで活躍される作家さんで
ＢＬはこれが初ということを読了後に知りましたが、
お話がとても上手い作家さんなだけに、
とりあえずＢＬのツボを押さえて描いた
という印象を感じてしまうのかな。
この方のＢＬを長編でじっくりと読んでみたいと思いました。
これからもＢＬで描いてくれるのかしら？
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