バーバラ片桐さんのラヴァーズ文庫11月刊。

政府要人を人質に立てこもる死刑囚に
交渉人が単身立ち向かう…
というハードなお話ですが、
この巻では完結しておりません。
来年3月の新刊に続くそうです。

ラヴァーズ文庫だし、バーバラさんだし、
ってことで濃厚エロ多目!拘束陵辱、器具使用!
事件そっちのけでヤリまくりってるような(*≧m≦*)ププッ

イラストは奈良千春さんですよー!
コミカルなシーンはないので、全てシリアスタッチです。
Hシーンの絵が多い!( *´艸`)ムププ


真実と生贄 著者:バーバラ片桐 イラスト:奈良千春
ラヴァーズ文庫 BL小説 2010年12月
★★★
真実と生贄 (ラヴァーズ文庫)/バーバラ片桐
¥620
Amazon.co.jp

◆あらすじ(文庫裏表紙)

霞ヶ関・法務省で起こった立てこもり事件――。警視庁に所属する交渉人の兼坂鴻一は、犯人との交渉を試みるが、冷静且つ、暴力的な犯人を、なかなか説得できずにいた。犯人は28歳の死刑囚・悠木仁。無罪を主張していて、法務大臣の他、数人の幹部を人質にとっている。「綺麗な刑事さんが、お高くとまって檻の外で喚くのは簡単だ。心理戦で俺をねじ伏せたいのなら、ここに入ってきたらどうだ?」。まだ若い年下の犯人の挑発に乗って、鴻一は自ら人質になることを選んでしまう。犯人の領域に閉じ込められた鴻一は、そこで快/楽の拷/問を加えられ――。屈辱の中、主導権を握られた鴻一に勝機はあるのか…? ◆


鴻一は、SIT所属の交渉人なのです。
ネゴシエーターってヤツですね。
アメリカでプロファイリングも学んでいました。

警察庁キャリアということで
フジテレビ「踊る大捜査線」の真下正義みたいな感じなのかな?


序盤はデキる男ってイメージでしたが。
交渉できることを楽しむかのように
意気揚々と乗り込んでいきましたから。

でも、乗り込んでみると、なんかダメダメ?って感じになってきて…(*≧m≦*)ププッ
交渉人としては経験が浅いってのもありますが、
年下の死刑囚の方が1枚も2枚も上手って感じなんですよー。

まあ、交渉のために乗り込んだ先で、
いきなり全部脱げと命令され、
おまけにカンカン踊りまでさせられては、
プライドズタズタになっちゃって、
ペースを崩されてもしょうがないのか。
エリート街道まっしぐらの人だから打たれ弱いのかも。

『カンカン踊り』については作中にも説明があります。

これ、ほんとの話みたいですね。
ウィキペディアにも

「刑務所で、受刑者に課された屈辱的な身体検査に対する俗称」とあります。


で、鴻一は手錠で身動き取れなくされてヤラれちゃいます。
この陵辱が何度もあります。

お話としては、悠木が死刑判決を受けた事件、
悠木は冤罪であると主張するのですが、
それを鴻一が調べなおしていきます。


この巻ではまだ風呂敷を広げてる途中なのか、
それとももう広げきってるのか、

よくわかりませんが、
怪しげな匂いの人物も出てきますし、
バックにはもっと大きなものが控えていそうにも感じるし、
まだまだ掴めません。

そして悠木と一緒に篭城してる佐川という男がいますが、
彼も今後どう動いてくるのか気になります。

ただ、あとがきでは、続編では新たな事件が起きるとあるので、
この巻での事件はこれ以上の進展はなく、

あとは解決するだけなのかな?って気がしてます。


奈良さんの絵、やはり素晴らしい!
ポージングとか構図とかアングルとか演出とか
1枚1枚がなんて見ごたえがある挿絵なんだろう!
モノクロ挿絵1枚をどれくらいの時間で描かれてるのか知りたい!

29ページと153ページの挿絵の構成がすごく好き。
奈良さん、漫画を描かれてたことがあるそうですが、
また描いてくれないかしら。
お忙しいから無理なのだろうけど、読んでみたいわぁ。

コマ割とか魅せる作品を描かれるような気がする。
でも、漫画は絵だけじゃなく、ストーリーが重要ですがw


≪上記以外の作家INDEX(ハ行~ワ行)へ
≪奈良千春挿絵作品INDEXへ


↓ランキングに参加してます。ポチしてもらえると喜びます♪
にほんブログ村 小説ブログ BL小説読書感想へ  にほんブログ村