英田サキさんの初ホワイトハート作品です。

ホワイトハートってH描写が少ないですよね。
たぶんレーベルとしての基準なのでしょうけど。
龍とDr.もシャレード版でのHがかなり削られてますし。

でも、この作品、エロ多いですー!
なんちゃって3ぴーまでありますよ!
どうしちゃったんだろ?ホワイトハート!
ってのが一番の印象だと書いたらレビュにならないか(笑)

いえ、ホワイトハートのエロ基準が緩和されるのは
BLファンとしては喜ばしいので
もっとヤレ!って思ってますが(笑)


心乱される 著者:英田サキ イラスト:高橋悠
ホワイトハート BL小説 2010年11月
★★★

心乱される (講談社X文庫―ホワイトハート)/英田 サキ
¥662
Amazon.co.jp


◆あらすじ(文庫裏表紙)
「放さない。一聡さんは俺のものだ」 サラリーマンの橋野一聡は、三十四歳にして十八歳になる息子・俊がいる。といっても、本当の息子ではなく、一聡がかつて誰よりも愛した男の子供だった。 彼が亡くなったとき、一聡は俊を家族として育てることを決意したのだ。けれど、成長するにつれて父親そっくりになっていく俊に戸惑いを感じないわけではない。そんなある日、男にキスされている俊を見て!? ◆


16歳の年の差カプです。年下攻めです。

血縁としては全くの他人だけど、
親代わりとして育てて来ているから
擬似親子といった感じですね。

シチュエーション的には美味しいのがいっぱいですし、
一聡の過去の恋のエピソードや
そこから今に至るまでの心情もしっかりと書かれてます。

俊が自分のことを恋愛感情で好いていることを知る一聡が

大人の良識や家族としての立ち位置といったものと
自分の中にも確かにある俊への恋情にぐるぐるしているのが切ないです。

俊の一聡への一途な想いも
若いが故に上手く伝えられずに彼もまたぐるぐる…。

そんなふたりを引っ掻き回しつつも
背中を押しているのが大宮という一聡の親友。

大学時代に知り合い、今は同じ会社に働く同期ですが
実はセフレでもあるのです。
天邪鬼だし、口も行儀も悪いけど、
でも、いいヤツです、すごく。

この大宮のインパクトが強くて

メインの二人が霞んでるようなwww

面白く読めたのですが、
読み終えてみると意外に印象が残ってないんですよね。
大宮の印象はたっぷりなんですが。

なんでかな?と思ったのですが、
たぶん、攻めのキャラクター性がイマイチ物足りなかったのかなと。

16歳も年上の、しかも親代わりの男を自分のモノにしたいなら
もっと強い何かがあってもよかったのではと思うのですよね。
大宮の3ぴーがなかったら、
ずっとぐるぐるしたままの二人だったんじゃないかと思うもの。

(この3ぴーは、もどきな3ぴーだったので
もっとしっかり3ぴーしてくれてもいいのにー
というのは那義の個人的な要望でwww)

年下攻めが18歳の高校生というのも那義的には萌えない一因です。

もうあと2年くらい熟成した俊だったらよかったのに(笑)


那義はもちろん大宮がお気に入り!
こうゆう一癖も二癖もあるキャラが好物です!

ちょっと思ったんですよね。
大宮ってほんとは一聡をずっと愛してたんじゃないかって。
それは友情よりちょっとだけラブ寄りだっただけかもしれないけど。
でも、だからこそ、一聡の心の機微にも敏感に気付いたんじゃないかと。
そんな気がしてしょうがないです。

英田さんのあとがきには
大宮は主役にはしにくいとありましたが
ここは是非、大宮でスピンオフ書いて欲しいです!



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