表紙絵と、帯の三浦しをんさんのアオリに
釣られて買ったこのコミックス、
ホコさんには申し訳ないですが、
実際のところ、さほど期待してませんでした←

著者初のコミックスということだったし。

でも、読み始めて、ヤラれました!
ホコさん、侮っててごめんなさい
って感じでしたよ。

雑誌掲載が2007年~2010年と幅があるので
絵がすごく変化してます。
絵柄的にも好き嫌いがわかれるタイプの絵で。
時々話がわかりにくかったりとか、
Hシーン皆無とか、
BLにおけるNGありとか、
BLで重要ポイントの『完璧ハッピーエンド』
ではない話がほとんどとか。

そういったものを差し引いても。
良質のコミックスだと思いました。

「好きだ」や「片想いをずっと」のような、
直截な言葉が使われてなくても、
登場人物の心情が伝わってきます。

じわじわと効いてくるタイプの話がたくさんで
時間をかけてお話を味わいました。
読了後の余韻がしばらく胸に留まっていたほど。

ただし、BLコミックスとしては
賛否が分かれるかもしれません。
那義はこういった「読ませる」お話が好物なので
とても楽しめましたが、
BL的萌えを求める方には
納得いかないコミックスかも?

前置きが長くなりましたので
以下は各話のポイント程度になってます。


酒涙雨 著者:ホコ
ルチルコレクション BLコミックス 2010年9月
★★★★

洒涙雨 (バーズコミックス ルチルコレクション)/ホコ
¥650
Amazon.co.jp


◆あらすじ(コミックス裏表紙)
ゲーム会社に勤める東条には、忘れられない人がいる。大学の友人・尾流と過ごす居心地いい時間――それが友情以上の何かに変わってしまうことが怖くて東条は尾流を傷つけて逃げたが、歳月を経るほどに思いは募るばかりだった。 そんなとき、東条の会社に転職してきた尾流。突然の再会に動揺する東条は……? 表題作ほか、独特の感性で描く作品集。 期待の新鋭・初コミックス!! ◆


「楽日」  「酒涙雨」
楽日から酒涙雨まで2年近くあいてるからか、
絵の変化がすごくて、
最初は続いてると気づかなかったほどwww

でも、作品の時間も流れてるので、
キャラたちが大人になったと思えばなんとかwww

大学の友人同士。
相手の気持ちも自分の気持ちも
分かってるのに気づかないフリをして
結局自分も傷ついてる主人公です。

再会しても、やっぱり素直になれなくて。
ポイントは主人公が階段からよく落ちることかな?
↑違います。


「蝉声」
蝉の声がトラウマの主人公。
上司と不倫してます。

待ちぼうけが怖くて深入りしないようにと
逃げてばかりですが、
募る想いに耐え切れず…。

社内で変人と呼ばれてる
社長の妾腹の息子が相談役に?


「Chocolate Soldier」
高校生モノ。
片想いのお話ですが、
闘うことを知らなかった病弱な男子が
好きな相手の片想いのために、
密かに立ち上がります。


「ランドリーム」
コインランドリーが舞台。
会社の先輩後輩がお話してます。
そばには携帯電話で、
別れる別れないでもめてる男がいて…。

これ、展開が予想できてなかった那義は
不覚にも一気に涙を零してしまった作品。
予期せぬ自分の涙に、
本人が一番驚いたというwww

でも、その涙を引きずらない結び方をしてくれてるので救われます。
ラストの1コマがすごくイイ!

そゆのもあって、これが一番お気に入り!


「食わず嫌い」
はんぺんも、
はんぺんを好きだと言う人間も嫌い
という男の拘りの原因は…。

これもちょっと意表を突かれた作品。
そうだったのか!と気づくのが
かなり遅かった那義はまだまだ未熟だなwww


描き下ろしは、
「酒涙雨」から 「春の嵐」
「Chocolate Soldier」から、「手と手を合わせて」

どちらもその後のお話で楽しかったです。


那義から愛の告白
ホコさん、追いかけさせていただきます♪



≪上記以外の漫画家作品INDEX(ハ行~ワ行)へ



↓ランキングに参加してます。ポチしてもらえると喜びます♪
にほんブログ村 漫画ブログ BL漫画感想へ  にほんブログ村