岩本薫さんの個人名義では初のSHY作品。

学園モノですが、
岩本さんだし、SHYだし、
SSカード付いてるし、
ってことで購入しました。

感想は…
うーん。面白くないわけじゃないけれど…。
って感じですw


絶体×絶命 著者:岩本薫 イラスト:宮城とおこ
SHYノベルス BL小説 2010年10月
★★★
絶体×絶命 (SHYノベルス)/岩本 薫
¥903
Amazon.co.jp


◆あらすじ(ノベルズ裏表紙)
「女は食い飽きたって言ってもさ、
じゃあ男はどうよ?」


幼稚舎から高校までの一貫教育を誇る青北学園は、富裕な家庭の子弟御用達の男子私立高校だ。幼い頃からずっと一緒、お金に困ることもなければ、進路に迷うこともない、それゆえに刺激に飢え、時には倫理観のずれさえもわからなくなることもあった。藤生雅也もそんな生徒のひとりだった。十七歳にして退屈しきっていた雅也は、幼馴染みたちとの賭けにのり、クラスメイトの朝岡忍を抱くことになるのだが!? ◆



序盤はね、面白そうかなと思ったんですよ。

岩本さんにしては硬質な雰囲気だし、
痛さもあるし。
でも、その後の展開が
なんかイマイチという感じ。


高校から入学の忍は
学力で入ってるので
一般庶民なんですよ。

で、学園一ダサイということで
坊ちゃまたちの暇つぶしで
賭けの対象にされ、
藤生に騙されてヤラれてしまうんです。

賭けの事実を知った忍は
激しく傷つき、泣き崩れ、
そんな彼に救いの手を差し伸べたのが
美術教師の西園寺。

「変わりたい」と強く願う忍を
財力のある西園寺が変えていくのです。

ダサかった主人公が
髪型や身なりを整えたら美少年だった
というどこかにありそうなお話ですが
この西園寺がかなり病んでるんです。

せっかくこゆキャラがいるのだから
もっと二人を追い詰めても
よかったんじゃないかと思います。
全体的になんとなくぬるさとか
詰めのあまさを感じてしまって。

西園寺の行動の根拠となる部分も
はっきりしてないですし。
終盤に藤生が、
西園寺を推察するようなことを言ってますが、
それもとってつけた感があったし。


お話は忍視点と藤生視点が
こまめに切り替わるので
二人の心情は理解しやすいです。

王道な展開なので、細かい部分を気にしなければ
これはこれでいいのかなと思うのですが、
たぶん那義は、SHYだってので期待しすぎたんでしょうね。

読み終えたあとで、
元の話が2002年ビブロス版小bに
掲載された作品だとわかり、
だからなのかと納得してみたりwww

原型を留めないほど加筆修正されてるようですけどね。

イラストSSカードはその後の二人。
本編で二人がたてた計画を
実現させていてラブラブしてます。



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