松本ミーコハウスさんのBL初コミックスだったんですね。
元は少女漫画家さんなのかしら?
那義は、よく知りませんが。
レビュで高評価の作品ですが
私には向いてなかったかなという感じでした。
薄暗いお話ですねーというのが一番の感想かも。
家庭環境が複雑な高校生二人の
二週間の逃避行のお話、といえばいいでしょうか。
恋のまんなか 著者:松本ミーコハウス
ミリオンコミックス BLコミック 2008年12月
★★★
- 恋のまんなか (ミリオンコミックス 17 Hertz Series 52)/松本 ミーコハウス
- ¥630
- Amazon.co.jp
「俺 あーゆーの
いじめたくなんだよねー」
◆あらすじ(コミックス裏表紙)
内気な優等生の一之瀬司は、密かに同級生の松原千歳に想いを寄せていた。 だが、ある日、その気持ちを本人に見破られ、無理やり告白させられてしまう。 松原のアパートに連れて行かれた一之瀬は、言われるままに松原と体を重ね…… どうしようもないほどのさみしさを抱えた少年たちの行く先は? ◆
受けにも攻めにも魅力を感じませんでした。
なのでどちらにも感情移入できず
淡々とストーリーを追うことに。
司の母は、精神的に壊れかけてて、
自分の理想しか見えない。
自分の中の司の姿で、司を見る。
現実の司を認めようとはしないのです。
松原は両親が離婚後、
父とアパートに住んでいますが、
その父はめったに帰ってこない。
帰ってきても、僅かのお金を置いていくだけ。
自分が捨てられる日が近いと感じ取っています。
そんな環境で生きる二人は、
アイデンティティを見失いかけている感じです。
司が自分を好きだという気持ちを利用して、
松原は体を繋げ、言いなりにさせて
彼を旅に連れ出します。
行く先々で出会う人、起きる事によって
お互いを、そして自分自身を
少しずつ理解していき、
相手の中に自分の居場所を見つけていくのです。
やたらとセックスしてます。
松原による暴力的なセックスもあります。
はっきりいえばいじめてます。
でも、司も流されてますから
一概に松原がヒドイとも言えない。
ヤリたい盛りの男子二人だし、
セックスによって求められることで
二人のメンタル部分での安心感にも
繋がっていくのがわかるので、
さほど気にはなりませんが、
ヤってばっかだな、コイツら…。
という気がしないでもないwww
絵柄的にエロさがないので
食傷気味にはならずに済むから
いいのかもしれないです。
エンディングは好きです。
薄暗さがなくなって、
柔らかく暖かなイメージなのがいい。
二人の成長もわかりますし。
ハッピーエンドではありますが、
若い二人だし、
恋が恋として確立できているというには
少しあいまいなニュアンスも感じられるので、
この先、どうなっていくのかなと思わせてもくれます。
描き下ろしは大人になった二人。
二人の飼い猫視点で描かれてます。
この描き下ろしの中の、
司の母のくだりは
必要なかったのではと思いました。
とってつけた感が拭えませんし、
そこまで現実的なことを描かずとも
二人が一緒にいるというだけで十分だと思うから。
≪上記以外の漫画家作品INDEX(ハ行~ワ行)へ
↓ランキングに参加してます。ポチしてもらえると喜びます♪
にほんブログ村